約5000円で2500分の無料通話付き【ロンドンのスマホ事情】
―[[ヨーロッパIT事情]見聞録]―
IT大国といえば、アメリカや韓国、インドあたりが思い浮かぶところだが、一方であまりピンとこないのが「ヨーロッパ」。あちらのデジタル事情はどうなっているのか? 9月の連休を利用してパリ&ロンドンを訪れた本欄編集担当Fが、現地のデジタル事情をゆるりと見聞。それなりに感じられたカルチャーギャップの数々をお届けする。【後編】
⇒【前編】はこちら「寝泊りできない!? パリのネットカフェは間仕切りなし」(https://nikkan-spa.jp/314786)
◆羨ましすぎるイギリスのスマホ料金
【ヨーロッパ4日目】
ユーロスターでロンドンへ移動。到着したキングス・クロス駅(ハリー・ポッターでおなじみ)の構内では、綺麗なお姉さんが「ギャラクシーSIII」を絶賛デモ中。そういえば、パリで宿泊したお洒落ホテルでも、テレビはサムスン製であった。
街中のスタバで、キャリア風の女性が広げていたノートPCはDELL製。MacBookAirでないあたりが、イギリスらしい無骨さを感じさせて好ましい。
大英博物館の近所にあたるトッテナム・コート・ロード周辺が「ロンドンの秋葉原」であると聞いていたので足を延ばしたものの、想像以上にショボい。「PCワールド」という大手チェーン(らしい)の店舗はワンフロア。「ビックカメラ」や「ヤマダ電機」のようなメガ店舗はついぞ見当たらない。
「PCワールド」で、一番スペースが割かれていたのは液晶テレビのコーナーだが、目に入るのはLG、LG、LG……! 記憶に新しいシャープの凋落に思いを馳せ、物悲しい気持ちに浸る。
【ヨーロッパ5日目】
ロンドンの地下鉄では、駅の構内でもケータイが通じない。トンネルの中でも通じたパリとはエラい違いだ。さすがはジェントルマンの国である。
そんなロンドンで、ケータイショップに入ってみた。まず目に飛び込んでくるのが「PAY MONTHLY SMARTPHONES」の文字。「端末購入代金なしの月々契約」のコーナーである。
例えば「バージン・モバイル」でギャラクシーSⅢを契約した場合、41ポンド(約5000円)のプランなら「メール使い放題、データ通信し放題、固定電話へ通話し放題、携帯電話への2500分の通話が無料」となる。データ通信だけなら日本での料金とそう変わらないが、ここに2500分の無料通話がついてくるのは大きい。日本では、もっともヘビーユーザー向けの通話プラン(LL)ですら、約7000円(割引適用時)で無料通話は700分強。その3倍以上話してもタダなのだ。しかも端末代込み。一年間は解約できないが、それでも全然おトクだ。電気街のショボさもどこへやら、俄然イギリスが羨ましくなった。
ちなみに、今回の旅行ではスマホを使いまくったのだが(詳細はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/314788)、8日間を通じての海外パケット通信料は2万1527円! 地図アプリを常時使っていると、あっという間に上限に達するようだ。便利すぎるのも考えものである……。
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