バカ上司、安い給料…職場で感じるストレス第1位は?
―[[職場のストレス]を消し去る技術]―
上司とウマが合わない、孤独感を覚える、働かない同僚にイラッとくるetc. 30代サラリーマンが感じる職場ストレスとは――
◆30代サラリーマンが感じる職場ストレスとは
職場が将来まで安心して働ける場所という形態が薄れつつある現在、社内に蔓延する個々のストレスはどのような傾向にあるのだろうか。都内在住在勤の30代サラリーマン100人を対象にしたアンケート「職場でストレスを感じる頻度(https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=342076)」を見ると、実に65%が、週の半分以上ストレスを感じながら働いていることがわかる。
厚生労働省「平成19年労働者健康状況調査」によると、メンタルヘルス対策に取り組む企業が増えている今、「仕事や職業生活に強い不安、悩み、ストレスがある」と回答する人は年々減少傾向にある(’97年の62.8%をピークに’07年は58%まで減少)。とはいえ、年々職場環境の変化のスピードが増しているなか、現代型ストレスの形も変容しているであろうことは、想像に難くない。その具体的な内容を示すのが、下記の「職場でどんなことにストレスを感じる?」の回答だ。
⇒【アンケート結果】職場でどんなことにストレスを感じる? https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=342300 1位の「給料に満足できない」(33%)に代表される雇用の安定性、待遇への不満が上位を占めるのかと思いきや、「いつクビを切られるか不安」(10%)、「昇進、昇給が見込めない」(7%)といった回答はランキング圏外。代わりに上位を占めたのが、上司、同僚、部下といった近しい職場の人間関係から発生するストレスだ。 まず目立ったのが「会社(上層部)の方針に疑問」(33%)、「上司とウマが合わない」(31%)、「上司の指示が不的確」(13%)といった上の人間への不満。 「部下のミスって上司がかばうもんだと思うけど、ウチの課長は逆。全責任を部下にかぶせて、『アイツはそういうヤツなんですよぉ』と取引先や他部署の人間に笑いながら話す最低の人間」(30歳・SE)、「上司の発言の意図がわからなかったので質問をしたら『キミは質問を質問で返すのかね』と言われたのでそのまま退室。翌月、降格させられました」(39歳・教材メーカー)、「書籍の編集を進めていくうえで、具体的な内容について疑問が出てきたので上司に相談したら、『おおむね出ればいい』と一蹴された。この会社で仕事をしても何もスキルアップしないんじゃないかと不安になりました」(35歳・出版)。 上役の無神経な言葉は人の心をたやすく傷つける。バカ上司の存在はいつの時代も悩みの種である。 ◆個人の仕事量の増加で職場から笑顔が消えた 「仕事の量が多すぎる」(27%)、「働かない同僚にイラッとくる」(25%)では、「オレだけなんで忙しいんだ」という不公平感が多く見られたが、そういった負の感情が職場全体に蔓延してくると、「職場の空気がギスギスしている」(19%)、「孤独感を覚える」(14%)に発展。 「自分との飲みニケーションをできる部下だけを必要以上にかばう上司に職場は殺伐としています。二日酔いで大幅に仕事が遅れている同僚に対して、『アイツは昨日寝不足だろうからしょうがないんだよ。おい、誰か手伝ってやってくれ』に酒を飲めない女子社員が『アギーッ』と奇声をあげてパニックになりました」(37歳・通信)、「朝礼で社長が『今月から社員全員、売り上げノルマ倍!以上』とだけ言い残して解散。それ以来、社内から笑顔が消えました。舌打ち、キーボードを強打、受話器をガチャンと切る音が5分おきに聞こえてきて、何かしら声をかけようものなら『今できません!』と誰もが強く反応するように。会社にいるだけでストレスを感じます」(34歳・サービス)、「業績悪化で大規模なリストラがここ3年で2度ありました。自分の頑張りじゃどうにもならないことだけに、閉塞感は強まっていますね。仕事中、熱心に転職情報誌をチェックする人もいるし、会議でもタメ息をつく人が多くなりました」(38歳・不動産)。 雇用不安や低迷する会社の業績にストレスを感じることはもちろん多い。しかし、それを受けて敏感に反応する上司や同僚の言動、そして職場の雰囲気から受ける対人ストレスこそ、内面への負担として大きいものであるようだ。 ― [職場のストレス]を消し去る技術【1】 ―
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