【俳優・濱田岳×映画監督・中村義洋】18歳差の友情を語る
日本映画界屈指の名コンビ、映画監督の中村義洋と18歳年下の俳優・濱田岳。5度目のコラボとなる映画が、1月26日から公開の『みなさん、さようなら』だ。
07年公開の『アヒルと鴨のコインロッカー』にキャスティングされて以来、濱田は中村組の常連となり、井坂幸太郎原作の映画で4本連続登板してきた。
「俳優と監督がこんなにガッツリ組んでやってることって、そうそうないですし、胸を張れることだなあと思いますね。何度も現場で一緒になるうちに、友人としても仲良くなっていって。距離が縮まったなかでの監督と役者って関係になるから、だんだん言葉が減っていくというか、『言わなくてもわかるだろう?』って感じになっていくんです。特別な関係だなあと思いますね」(濱田)
中村監督は、濱田と「笑いのツボが一緒だからラク」と語る。
「例えば、こうやって取材を一緒に受けているときに、インタビュアーがどうにもヘンな人だったりして、『ヤッバイな』と思って、おかしくてたまらなくてチラっと見たら、岳が顔真っ赤になってて(笑)。で、さらにもう一度見たら、『やめてくださいよ!』みたいなリアクションしてくる」
濱田も続ける。
「そこが一緒だから、そのほかの悲しさなどの心情の部分もどこか近いのかなって思います」
抜群に息の合った2人。「互いを友達と思っているか?」と問いかけると、以下のような軽妙なやりとりを披露してくれた。
「僕は親友だと思っていますよ? 岳はどう思っているか知らないけど」(中村)
「いやいや、僕だって友達だと思っていますよ」(濱田)
「今、『友達』って言ったな(笑)」(中村)
※1/15発売の週刊SPA!「エッジな人々」では、2人の作品作りにおけるエピソードが多数、開陳されている。
<取材・文/吉田大助 撮影/矢木隆一 再構成/SPA!編集部>
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