見るだけでもう一度嫁を「好き」になれる映画Best5
―[嫁をもう一度「好き」になる技術]―
恋愛当初のドキドキ感も今は昔。既婚男性の大半は、嫁に対して「恋人」ではなく「家族」という意識を強く持っているもの。家族、母親、同居人としてしか見れなくなった「嫁」を、どうすれば「女」として好きになれるのか。その方法論を映画批評家に聞いてみた。
◆観るだけで嫁を「好き」になれる映画Best5
映画批評家の前田有一氏が選出した「観るだけで嫁を“好き”になれる映画」。その選考理由を聞いてみよう。
「5位は『運命のボタン』。究極の選択を迫られた夫婦が不可解な謎に巻き込まれる話ですが、観賞後に『自分たちならどうする?』と語り合うことで、お互いの価値観を認識し合うという効果があります。4位の『カールじいさんの空飛ぶ家』は映画史上最高に一途な愛妻物語。誰しもが味わう喪失感と孤独感――古女房と二人三脚で歩んでいきたいという思いにさせます」
3位は、一日しか記憶がもたない女性に一目惚れした男が、毎日違ったアプローチで接近する恋愛ドラマ『50回目のファースト・キス』。
「現実的に考えれば悲劇ですが、好きな人と一緒に日常を積み重ねていくことが、どれだけ貴重なことなのかがわかります。2位の『セブンティーン・アゲイン』は、若いコに目移りしがちな男性にうってつけ。実際に自分が若返ったとき、奥さんの魅力をどう感じるか――その答えは一つですからね」
そして第1位は『スリーデイズ』。
「奥さんへの愛だけを頼りに、社会の秩序を敵に回して一直線に突き進む。“ここまで愛せるものか”ってことを、素直に感じることのできる名作です」
都合のいい男ばかりが登場する恋愛映画とは違い、どれも男性視点で共感できる作品ばかり。ぜひ、ご覧あれ。
『1位:スリーデイズ』
フランス映画『すべて彼女のために』のリメイク。ラッセル・クロウ演じるマジメな大学教授が、殺人罪の濡れ衣を着せられた妻のために、たった一人で綿密な脱獄計画を企てるクライムサスペンスアクション。
『2位:セブンティーン・アゲイン』
妻に離婚を突き付けられ、仕事もうまくいかない中年オヤジが、心はそのままに体だけ17歳に。そこで人生をやり直すはずが改めて家族と向き合うことになる。人気俳優ザック・エフロン主演のシチュエーションコメディ。
『3位:50回目のファースト・キス』
レストランで出会い、その日にキスまでした女のコに恋をした青年。しかし彼女は交通事故の後遺症で前日の記憶を失ってしまう病に侵されていた。彼女の病気を克服させるために奮闘する男の姿を描いたラブコメディ。
『4位:カールじいさんの空飛ぶ家』
長年連れ添った妻に先立たれたカールじいさんは、街の開発計画で立ち退きを迫られると、思い出が詰まった家に無数の風船を取り付けて、二人で行きたかった約束の地へと向かう。ピクサー製作の感動のCGアニメ。
『5位:運命のボタン』
夫婦の元に届けられたボタンの付いた装置。謎の男曰く、押すと100万ドル貰えるが見知らぬ誰かが死ぬと言う。困窮していた夫婦は究極の選択を迫られて葛藤するが……。キャメロン・ディアス主演の本格サスペンス。
【前田有一氏】
映画批評家。6000万ヒットを誇る『前田有一の超映画批評』にて、100%消費者側に立った「批評エンタテインメント」を展開中
― 嫁をもう一度「好き」になる技術【8】 ―
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