「事件の容疑者」を見つけたときの対処法 懸賞金で一攫千金できるか?
「それにつけてもカネの欲しさよ」と何度唱えたところで一向に温まることのない懐事情。こうなれば自力でなんとかするしかない。無謀を承知でいざビッグドリームに挑戦! 夢を託した各種“片道切符”、果たして終着点まで辿り着けるのはドレだ?
【アングラネタで一攫千金編】
◆【懸賞金】
「警察庁が指定した事件に関し、有力な情報を提供した人に対してお金が支払われるのが、『捜査特別報奨金制度』。金額は原則3 0 0 万円が上限ですが、場合によっては、複数事案で1000万円にも達します」
こう話すのは犯罪学者として活躍する北芝健氏。素人が街中で事件の容疑者らしき人を見つけたときには、どうしたらいいのかを聞いてみた。
「絶対に避けたいのが、『●●さんですよね?』などと話しかけること。暴力行為に出られる可能性もあるし、間違っていたら訴えられないとも限らない。軽率な行動はNGです」
まずは観察し、足元がサンダルなら近所に住んでいるな、などと素性をさりげなく探ろう。
「『似ている』以上の確信を持ったら、速やかに通報を。110番よりも、その場所が東京ならば警視庁、地方ならば道府県警の代表に電話をし、現在地を伝えたうえで『●●事件の容疑者に酷似した人がいます。スムーズな方法をとってください』と言えばOKです」
実際に素人の通報が事件解決に繋がることは、少なくないそう。
「昔、いろんな事件や違法行為を調べて、何十件も通報してくる人に会ったことがあります。見た目はいたって普通のおじさんなんですけどね」
拳銃所持の通報でも、2万円ほどはもらえるそう。無論、身の安全が第一だが、社会平和を目指しつつ稼いでみてはいかがだろう?
【北芝 健氏】
元警視庁刑事を経て、現在は犯罪学者、漫画原作者として活躍。近著は『「脳」が人を犯罪者に変える』(日本文芸社刊)など
― 一晩で[1000万円を稼ぐ]方程式【11】 ―
『「脳」が人を犯罪者に変える』 脳の生化学的視点から、犯罪学にアプローチする。 |
この特集の前回記事
ハッシュタグ