更新日:2013年09月04日 09:11
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葬儀の喪主って何をすればいいの?

どんなにノンキに生きていても、30~40代ともなれば葬式に出る機会も増えてくる。親だっていつまでも元気とは限らない。もしかしたら明日、いきなり喪主を務めるハメになるかもしれない。そんな、いざというときのために知っておきたい葬式とお墓に関するお役立ち情報を専門家に聞く! ◆[葬式]「喪主」って何をすればいい? 葬式「葬儀の具体的な進行や必要な手配、選択肢の提案は葬儀社がやりますから、喪主の仕事は葬儀におけるすべての事柄の決定と、それに伴う家族間の調整になります」と佐藤葬祭代表取締役・佐藤信顕氏。同じく葬儀ライター・奥山晶子氏も「喪主は映画監督のようなもの。葬儀社や親族が『この段取りでいいか?』『金額はこれでOK?』など、矢継ぎ早にいろいろな判断を仰いでくるので、それぞれに最終的なGOサインを出す、と。だから、全体の流れや予算を頭に入れておくことが重要」と語る。  ポイントは、要点を紙に書き出すこと。打ち合わせや相談で決めたことなどは常にメモっておく。どうしてもバタバタするので、記憶だけを頼りにすると、あとでトラブルになる可能性があるのだ。 「それでも、ちょっとした計算違いや不備、手違いは起こる。親族からアレコレ意見されたり、判断を急かされたりもします。だから喪主は『自分がそれでOKを出したのだから』とドンと構えていられるかどうかも、あとでもめないために肝要でしょう」(佐藤氏)  そして葬儀の最後のシメとなる挨拶も、喪主の大切な仕事だ。 「葬儀社は通常、定型の挨拶例文を用意していますから、基本的にはそれを参考に原稿を書き起こせばいい。もちろん、ソラんじても構いませんが、その場に立つと、故人への思いや参列者への感謝など、さまざまな感情がわき起こり、言葉に詰まってしまうもの。胸ポケットに原稿は入れておくほうがベターかと思います」(佐藤氏)  多少の失敗は気にしないこと。 「一生に何度もない経験で、みんな喪主初心者ですから」(奥山氏) 【POINT】 映画監督のようにすべての事柄を判断しGOサインを出すのが仕事 イラスト/深川直美 ― 30~40代のための[葬式&お墓]新常識【2】 ―
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