「フツーにおいしい」とはどれぐらいウマいのか?
―[そのフツーは「普通」なのか?]―
ここ数年、日本語の乱れとして指摘される「フツーにおいしい」という言葉。普通という言葉には「珍しくない」「ありふれた」という意味がある。そこに優れていることを示す「おいしい」の言葉がつくことに、違和感を抱く人も少なくない。「フツーにおいしい」は果たして、褒めているのか何なのか? この言葉の真意を20~30代の男女100人に聞いてみた。結果はというと……。
⇒【グラフ】「アンケート結果」はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=513333
選択肢には、「正直、たいしたことはないが、けなすのもなんだから」「正直、おいしくはない」というものもあったのだが、これらを選んだ人は一人もいなかった。
つまり、「満足している」ことには間違いないようで、その満足指数がどうなのか?というと。
「期待していなかったけど、思ったよりおいしかったから」と、「ギャップの効果で結構満足」と答えた人は17%。
しかし、48%の人が「自分の中の『おいしい』基準を満たしている」という意味で使っていて、こちらは「そこそこ満足」の意味ととれる。続いて、21%の「すごくおいしいわけでもないが、まずいわけでもないので、とりあえず」を訳すならば「不満ではありません」といったところか。
まあ、7%の人が「意味はさほどない」と答えているように、結局のところ料理の感想としての“フツー”にはたいした意味がない、と判断できるかも。
だったら“フツー”って言葉をわざわざつけなくてもいいのでは?と、普通に思っちゃうんですけどね。
― そのフツーは「普通」なのか?【9】 ―
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