リスク管理!? セクハラ対策で「女性はスカート禁止」
一般的には「法令遵守」と訳されることの多い「コンプライアンス」。本来は従業員のためでもあるはずが、ともすると本末転倒の事態にも。コンプライアンスに踊らされる職場模様を見ていこう。
◆セクハラ
相手からの言動を、「嫌がらせ」と感じるかどうかは、両者の関係性で決まる……というのが、セクハラ・パワハラの難儀なところ。
「セクハラ、パワハラがあれば、出勤一時停止→降格→諭旨解雇or懲戒解雇という処罰。その基準は謎で男性が圧倒的不利」(35歳・男・IT)と判断基準も難しい。
そのため、「女性はポロシャツやワイシャツの第1ボタンまで留める。理由は胸元が見えないようにするため」(38歳・女・商社)、「仕事中はスカート禁止」(36歳・女・製造)と、女性の洋服を制限するなど、リスクの芽は元から摘む的にルールは生まれていく。
多かったのが、社内恋愛禁止。「公になったら社員ならどちらかが異動、派遣ならどちらかが退社」(35歳・男・通信)、「社内恋愛は社長から直々に男にだけ『絶対手を出すな』と釘を刺される」(28歳・女・出版)なんてのも。
セクハラ講習会を行う企業は多いが、「実際に社内の相談窓口に寄せられたセクハラの被害事例が暴露される。さすがに匿名だけど本人がその場にいたら恥ずかしいだろう」(37歳・男・IT)と、単なる見せしめの会になることも(むしろ効果的なのかも!?)。
パワハラもいろいろ。「飲み会で一発芸をふったり無理やりカラオケで歌わせると、『嫌がることを強要した』とコンプライアンス違反。結果、飲み会がまるで盛り上がらない」(32歳・男・銀行)ことに。
最近では、「『え? こんなプログラムも書けないの?』的な、テクハラ=技術的威圧もある」(35歳・男・IT)とかで、職場は地雷だらけだ……。
― 今日も職場はコンプライアンスに大忙し!【2】 ―
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