【40代老化現象への処方箋】年下彼女から若さを吸収
―[40歳からの[正しい老け方]研究]―
“成長”ではなく“下降”が始まる40歳。老眼、白髪、加齢臭……我が身に訪れる老化現象。その変化に過剰に抗うでもなく、絶望するでもなく、ただ老いていくにはどうすればいいのか? 誰もが直面する「老化の受け入れ方法」を考えてみようじゃないか。
●池田 勝さん(仮名)53歳
【症状】老眼、薄毛、勃ちの悪さ
【自覚年齢】30代後半
【処方箋】若い彼女
老化現象が訪れて13年。衰えは受け入れつつも、それに反比例して湧き上がる彼女が欲しいという「本能」には逆らわず。25歳年下の彼女に楽しい時間を提供することで男としての自信を回復中
◆おっさん故の図々しさと余裕で射止めた年下彼女から若さを吸収
まずは、老いの悩みどころか、むしろ「老いてこそ」のお楽しみを満喫中の池田勝さんのお話から。
現在、53歳の池田さんが、老化を初めて意識したのは、30代後半。まずは頭髪、その後、40歳のときに老眼がやってきたという。
「頭を下げたとき部長に『あ、池田君、そろそろきたね~』って言われて。老眼はある日、突然でしたね。書類の文字がぼやけて焦点が合わなくなったんです。字を読むことが億劫になって、根気もなくなってくる。マネジメント職なのでなんとかなっているものの、生産性は半減してますよ」
そして、老眼が訪れたのと、ほぼ同時期に徐々に感じるようになったのは、性的な衰えだった。
「まったくダメっていうほどではないんですが、若いときに比べてあそこが固くならなくなりました。ほら、若い頃は限界まで力を込められる感じがあるでしょ。あれはなんだったんだ!? ってくらい(笑)。欲求自体も、若い頃は本能が勝っていたのが徐々に分別が勝るようになって、総合的に下降線。衰えるものばっかりで、そろそろお釣りの人生に入っちゃったかな~ってさみしさはありますよ」
そう苦笑する池田さん。が、一方で衰えと反比例して、ある欲求が高まっているという。
「実は老化を意識するようになってから、彼女が欲しいという願望が強くなりました。女性を喜ばせることで、まだまだ男としていけるって自信が持てるんです」
今年、付き合い始めた彼女は28歳。年の差なんと25歳!
「彼女にしてみたら、お父さんみたいなラクチンな存在でしょうけど、『同年代の元カレよりずっと元気だよ』とか『初めてイッた』とか言われると、すごくうれしいですよ。若い頃は自分優先だったけど、今はとにかく相手を喜ばせたい。極論すると自分が終わらなくてもいい。固さは回復しなくても、男としての総合力はそれだけじゃないと思えるようになりました」
実は40代後半のときも、5年間付き合った女性がいたとか。外見は年相応。モテるタイプとは言い難いが、薄毛とはいえスリムで清潔感があり、紳士的な雰囲気が若いコに受けるのか。
「いや、年とると図々しくなるんですよ。おっさんなんだし、ダメもとで声を掛けられる。30代の頃は仕事も忙しいし余裕もなかったけど、今はまあ、地位も安定してそれなりの経済力もある。時間だって融通を利かせられますから」
と、老いてこそのメリットをフル活用し、婚外恋愛に励んでいる。
「若くありたいから若いコと付き合うわけじゃないけど……もし彼女がいなかったらと考えると、何の刺激もないし、今の自分をキープしようってモチベーションは続かないでしょうね。どんどんだらしなく老化していくと思います」
イラスト/ミラクル沼尾 ※写真はイメージです
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