更新日:2014年02月27日 09:03
スポーツ

マー君、伝説の背番号「19」の威を借り快投できるか

前代未聞の7年、約161億円の契約で名門ヤンキースのピンストライプのユニフォームに袖を通すことになったマー君こと田中将大(25歳)。日本一の右腕が異国の地でぶつかる難敵はなにも対戦相手ばかりではない。同僚、マスコミ、ファン、食生活……マー君が名実ともにニューヨークの顔になる“条件”を探った ◆伝説の背番号「19」の威を借り快投できるか
田中将大

MLB日本公式サイトより

 ヤンキースの背番号「18」は、野茂英雄のメジャー123勝に次ぐ日本人歴代2位となる通算68勝の黒田博樹がつけている。そのため楽天時代の背番号を継承することができなかったマー君は、「14」、「17」、「19」などの空き番号から「19」を選んだ。しかしピンストライプの「19」は、かつて、アメリカ中を熱狂させた男が背負っていた“伝説の背番号”だ。  ’83年7月4日。アメリカ中がお祭り騒ぎに沸く独立記念日に、ヤンキースの左腕デーブ・リゲッティは宿敵レッドソックス相手にノーヒットノーランを達成した。これは150年以上の歴史を誇るメジャーリーグ史上、唯一の独立記念日のノーヒッターとして今なお語り草となっている。  現在はサンフランシスコ・ジャイアンツの投手コーチとしてチームを支えるリゲッティ。以前に交流戦でヤンキースタジアムを訪れた際は、敵軍の投手コーチながら大歓声で迎えられたほど。ニューヨーカーはかつての英雄を忘れてはいなかったのだ。  日本のヤンキースファンは鼻息荒く語る。「ピンストライプの『19』が、マー君のものと印象づけるには、リゲッティの偉業を超えることが必要。それは独立記念日での完全試合です!」。  ちなみに今季のヤンキースの独立記念日はミネソタへ遠征中。偉業達成は来季以降のお楽しみだ。
デーブ・リゲッティ

「19」を背負ったデーブ・リゲッティは、独立記念日に本拠地でノーヒットノーランを達成し、その後通算252セーブも挙げた伝説の左腕だ

― 大手マスコミが書けない マー君がヤンキースで活躍できる条件【4】 ―
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