スイーツ食べ放題、カレー調理…珍マラソン大会が急増中
http://runfesjapan.com/)」を実施するという。
「ゼッケンは手書きで、景品は結婚式の二次会のように大抽選会で当たります! 細かいタイムは気にしないで、走る事を単純に楽しむ。みんなで声を掛け合い、ランナーと応援する側の笑顔いっぱいになるような、”ランニング+エンターテイメント”的イベントを目指しています」と意気込みを語ってくれた。
時代は本気からエンジョイ。全力で42キロを走り切るなんてとてもムリだけど、楽しい大会なら参加してみたいかも……と思っているランナーに、そんな珍大会をご紹介しよう。
◆女性に大人気! スイーツマラソン
「楽しむ」マラソン大会で、いま女性たちから最も熱い注目を集めているのは何と言ってもスイーツマラソン(http://www.sweets-marathon.jp/)だろう。2010年11月に大阪で第1回大会が開催されてから、この3月9日に福岡で開催された大会で第18回を数える。給水所ならぬ「給スイーツ所」(もちろん、給水所もある)にはなんと200種類ものひとくちスイーツが並ぶ。
福岡大会の出店スイーツを見てみると、ジェラートに和菓子、ケーキ、チョコレート、杏仁豆腐、駄菓子と、スイーツの全てのジャンルを網羅している模様。大会会場ではスイーツ物産展も催しているので、応援に来た人々もそれらのスイーツを楽しめる。もちろん食べるだけではカロリーが溜まる一方だから、走ってカロリーを消化すれば、心おきなく食べられるというものだ。
◆スイカに魚沼産コシヒカリも食べ放題。食材調達、ゴール後にカレー調理も
スイーツのカロリーを走るカロリーで相殺するのでは意味がない、とお考えのランナーには、よりヘルシーな野菜や果物はいかがだろう。「給スイカ所」が設置され、入賞賞品はスイカ。スイカ収穫作業体験などもある富里スイカロードレース(6月22日開催 http://www.tomisato-suikaroad.jp/)だ。レース後はグルメパーティで地元産コシヒカリ食べ放題の南魚沼グルメマラソン(6月8日開催 http://gurumara.com/)や、食べるだけでなく、参加者が途中の畑などで芋などの食材を調達、ゴール後にみんなで調理して食べるカレーライスマラソン(9月14日開催 http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2012042000038/)など、食べ物がらみの珍マラソンが目白押しだ。
◆アメリカ発祥のカラフルなイベント
今年、日本登場する変わり種は、3月15日と4月12日に東京で開催されるカラー・ラン(http://thecolorrun.jp/)。これは5キロのコースを白いTシャツで走り始め、1キロごとに違う色のカラースプレーをかけられ、ゴールするとカラフルになっている、というイベントだ。
2012年1月にアメリカで始まり、その年には北米の50以上の都市で、翌年には南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの130都市以上で開催されている。謳い文句は「the Happiest 5k on the Planet (地球上最も幸せな5キロ)」。カラースプレーを思いっきりかけられるのが、幸せかどうかはさておき、過去の大会の動画を見ると、楽しいお祭り騒ぎのようだ。
◆仮装ランナー花盛り
東京マラソンのような競技系の大会でも、近頃は仮装したランナーたちを見かけることは珍しくなくなってきたが、仮装を奨励している大会では、やはりランナーたちの気合いの入り方が違う。
「日本のマラソンの発祥」を自認する安中市の安政遠足(とおあし)侍マラソン(5月11日開催 http://www.city.annaka.gunma.jp/kanko_gyouji/tooashi/)では、侍や巫女姿なども見られるが、「なぜ侍マラソンに?」とツッコミたくなるパンダや、下仁田ネギ姿のランナーが走っていたりする。30キロ峠コースと20キロ関所コースと、競技という面を見ても過酷そうなのに、約2000人の定員があっという間にい埋まってしまうという人気マラソンだ。
◆「日本一ユルい」マラソン大会を自認
ランニングとエンターテイメントを融合させたのが、冒頭にご紹介した西田隆維さんのプロデュースイベント「日本一ゆる~いランニングイベント“RUNフェス”」(4月19日)だ。ゼッケンも手書き、種目も10キロ、チームラン、かけっこ教室付の親子ラン、撮影会実施のコスプレラン、ゆるキャラ選手権と盛り沢山なイベントとなっている。順位ではなくみんなに景品があたるチャンスがあるというのも面白い。
ブームに乗ってより一層、多種多様化してきたマラソン大会。あなたもひと汗かいてみてはいかがですか?
<取材・文・撮影/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団
2006年以降、日本のマラソン及びジョギング人口は着実に増加、2012年には1000万人を超えたと言われている。そんななか、最近あちこちで見かけるようになったのが、仮装姿で参加できる大会や、大会側も給水スタンドでスウィーツや地元名産品を提供するなど、ただ走るのではなく、そこに別の楽しみ方を提供する大会が増えている。
日刊SPA!の箱根駅伝予想でも御馴染の西田隆維氏(世界陸上マラソン9位)も4月に「日本一ゆる~いランニングイベント“RUNフェス”~春のRUN祭り~(ハッシュタグ