なぜ「ダイエット法」は現れては消えるのか?
何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』が大きな話題を呼んでいる奥田弘美氏はこう分析する。
「人の心はどうしても易きに流れる傾向があります。厳しくて辛いダイエットよりも、簡単でわかりやすいダイエットに人が引き寄せられるので、次から次へと安易なメソッドが誕生していくんですね。たとえば、りんごやバナナなどひとつの食べ物だけを食べ続ける『単品食べダイエット』や炭水化物や糖質を一切とらない『糖質オフダイエット』、お腹にベルトを巻くだけの『巻くだけダイエット』など、単純でわかりやすいものほど試したくなります」
だが、こうしたダイエット法が効果を表すこともあるが、逆に身体に負担をかけてしまうケースも。
「『糖質オフ』は体重は落ちやすい方法ですが、食事がたんぱく質に偏るため腎臓に悪い、脳の栄養となるブドウ糖が潤沢に供給されないため思考力が低下し、欝っぽくなるとの報告があります」
さらに奥田氏は「どんなダイエット法を実践しても、消費カロリーが摂取カロリーを上回らない限り痩せることはない」と断言する。
「『空腹にならないと食べない』『食事を腹パンパンまで食べない』『野菜、たんぱく質、ほどよい炭水化物の栄養バランス食』。これら基本を守ると太らないし、ダイエットも成功しやすい。目新しい方法を試したいときは『それが長期に渡って安全性や効果が検証されているか』を基準に考えましょう。サプリメントや奇抜な食事法など、歴史が浅いものは成功談があったとしても、疑ってかかったほうが賢明です」
週刊SPA!6月17日発売号では「健康情報のカラクリを暴く」という特集を組んでいる。ダイエット法はもちろん、いま話題の血圧基準などのカラクリについて指摘している。情報に振り回されたくない方はぜひご一読頂きたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/岡戸雅樹>
目移りがするほど数多に存在するのがダイエット法だ。だが、なぜこうも次から次へと多くのダイエット方法が世に誕生するのか。精神科医であり、自身が執筆したダイエット本『
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『何をやっても痩せないのは脳の使い方をまちがえていたから』 精神科医が教える「脳で痩せる方法論」 |
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