「猛暑のPC熱対策」保冷剤を直接押し付けは厳禁
暑さに弱いのは人間だけではない。PCやスマホだって同様だ。この先予想される猛暑の中、ガジェットを守る術を探った。
◆処理速度の低下【PC編】
最近の機種は、CPUの省電力化により発熱は抑えられているが、油断は禁物だ。
「吸排気口にホコリが詰まり十分に冷却できない状態だと、ケース内に熱が溜まります」とは、「PCサポーターズ」の蒲原竹二郎氏(以下同)。「高熱時にはPCが自動でCPUのクロック数を下げて破損を防ぐ機能が働くので、まずパフォーマンスが低下します」。
◆内部部品の破損
熱くなったからといって、単に冷やせばいいというわけではない。
「過度に熱くなったPCに、保冷剤を直接押し付けたりすると、内部が結露する可能性があります。熱対策には吸排気口をふさがないようにするのが基本です」
かといって、高熱のまま放置しても内部破損のリスクは高まる。
「高熱による強制終了でハードディスクが破損したり、熱風でコンデンサーなど内部部品が破損する場合もあります。さらに、CPUに塗られた熱伝導グリスが過剰に溶け、冷却効果が低下することで、故障リスクも高まります」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=660672
◆バッテリーの発熱
ノートPCでは、スマホ同様バッテリーが熱にやられやすい。
「バッテリーは高熱によって劣化が早まります。また、安全性が十分に確認された汎用バッテリーを組み合わせた大型PCと比べ、薄型PCは専用設計のバッテリーを採用していることが多く、高温時など正常でない状況下では発火などにつながる危険性があります」
【PCサポーターズ】
蒲原竹二郎氏。パーツの交換修理、データ復旧などに対応。CPU、メモリなど内部パーツの洗浄・メンテでPCの寿命を延ばせるという
― スマホ&PCの[熱中症]がヤバい!【2】 ―
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