秋葉原、神宮球場、ゴールデン街…若い外国人観光客はディープ&マニアックなスポットを好む
日本を訪れる外国人観光客は年々増えており、昨年は過去最高の約1000万人に及んだ。そこで来日中の彼らが「クール!」と思った日本のアイテムやカルチャーを聞いてみた!
◆ザ・観光地よりもディープ&マニアックなところを好む若い観光客
<娯楽・スポット編>
京都や浅草、日光などわかりやすい観光名所は、どちらかというと高齢や家族連れの外国人が多い。一方で若者は、ちょっと違ったところを好むよう。
アニメオタクの多いフランスをはじめ各国から人が集まる秋葉原で特に人気なのは、ゲームセンター。アクションゲーム『鉄拳』をプレイしに来日したというノルウェー人男性は、「自分の国でもやっているけれど、対戦相手が弱くてつまらない。だからひとりで日本に来ました。強い人ばかりで大変ネ」と話してくれた。鉄拳に限らず、特に海外では手に入れにくいレトロゲーム人気は高く、「日本に行くと友人に話したら、『マリオ』や『ストII』を買ってきてと頼まれちゃったよ」と言うアメリカ人男性も。
ゲームと並んで人気の高い日本の娯楽はアニメ。「ジブリはすべて見ました。特に『火垂るの墓』が泣けて泣けて……」(スイス人女性)、「『BLEACH』『サムライフラメンコ』『鋼の錬金術師』……日本のアニメ、何でも好き!」(カナダ人男性)、「アニメのフィギュアはリアルだしカワイくてタマラナイ。家族にはナイショだけど、たくさん買います」というノルウェーからの観光客もいた。
ゲーム、アニメと来て、日本でもホットなアイドルに目を向ける外国人も。「ジャパンエキスポで日本のアイドルに興味を持ったんだけど、Perfumeカワイイね。みんな脚キレイ」(フランス人男性)、また欧州凱旋ツアーを成功させて話題のBABYMETALも「あんなの見たことないよ! メタル好きの友達からCDを買ってくるよう頼まれてるんだ」(ドイツ人男性)。さらにはアジアではすでに有名だが「ジャパニーズミュージックなら五輪真弓」(アメリカ人男性)と欧米にも人気が出てきたようで、「声もメロディもいいし、何より歌詞が泣ける。ほかの日本のミュージックは、つまらないね」だとか。
一方、意外なスポットでは野球場。しかもなぜか神宮人気が高いようで、「ジングウスタジアム! ビールもおいしい」(カナダ人男性)。野球人気がさほど高くないイギリスやフランスから野球観戦に訪れたという人もいた。「昔テレビでベースボールの応援を見て、一度ジングウに来たかった。選手別の応援歌があるのは面白いね。イギリスのフットボールはサポーターがすぐ暴れるからNGだよ」(イギリス人男性)。実際、神宮球場では毎試合のようにヤクルトのユニフォーム姿で応援に興じる外国人を見ることができる。
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さらにディープなところだと、海外のガイドブックや観光案内サイト『LONELY PLANET』などでも紹介されている新宿のゴールデン街は外国人観光客の姿が年々増えている。
「京都や大阪、日光も行ったけれど、ゴールデン街はほかにはないワンダーランド。ただ、レトロでエキサイティングだけど、こんなに狭いとは思わなかった(笑)」(イギリス人カップル)
また、アメリカからの留学生は「吉原はサイコー!」と興奮を隠せない。「ガイジンのボクにも優しいし、何よりとってもジョウズ。日本の女性はスバラシイ。実は婚約者がいるんだけど、日本にいる間だけは……ゴメンナサイネ」。
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― 外国人観光客が語る「これが私のクールジャパン」【3】 ―
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