雪、雨のときに“滑らない”ビジネス靴の対策
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションのバイヤーMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレの正解」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第10回目をよろしくお願いします。
先日、都内でも積雪がありました。滑って怪我をした方も多かったようです(都内で積雪があると必ずニュースで転ぶ映像を流しますよね……)。多くのビジネスシューズは裏が「ツルツル」なので滑る確率大。値段が高いものほどその傾向が強く、レザーを使ったソールだと、雪はもちろん濡れた路面でもツルッと滑ります。しかしだからといって、ブーツを履くワケにもいかない。そんな悩めるビジネスマンに強い味方がいます。
「ミスターミニット」。メトロの駅構内やデパートの1Fなどで、微妙な表情で手を差し伸べているシチサン分けのキャラを見かけますよね。「合鍵作るところじゃないの?」という認識の方も結構多いのですが、靴の修理を安価で受けてくれるお店です。ツルツル滑るビジネスシューズももちろん直せます。
おしゃれなお店で売っているブーツでも画像の様に、ヒール部分は凸凹した滑りにくい素材になっているものの、ソール部分はツルツルというケースがよくあります。これでは雪道や濡れた道ではツルツル滑ること請け合いなので補強が必要です。またレザーソールは水に大変弱く、濡れたまま放置しておくと、ソールがひび割れ、穴が開いてしまうことも。靴の寿命を延ばす意味でも、レザーソールは補強しておきましょう。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=791850
実際に直したのがこちら。ゴム製のソールを上貼りした状態です。これなら滑りにくく、またゴムソールですから吸水もせず靴が長持ちします。ヒール部分のみの補強、ソール部分のみの補強、それぞれ別で頼めます。形状や種類にもよりますが、どちらも2000円程度でやってくれます。滑りにくくなるうえに、靴自体の寿命も延びて一石二鳥です。2000円なら安いもの。
ちなみに注意点がひとつ。凸凹のゴムソールは色々な種類があり、デコボコが激しいものだと、シャープなビジネスシューズには合いません。「薄めで目立たないものをお願いします」と注文するといいでしょう。
▼雪や雨の日に必須の防水スプレー
さて、「滑る」だけでなく「濡れる」対策として、靴の防水スプレーの超定番「AMEDAS」を紹介しておきます。名前は安直ですが、効果は高いです。出かける前に吹きかけるだけでちょっとの水気なら弾いてくれます。ABCマートなど靴屋で1000円程度で販売しているので、冬だけでなく梅雨などでも革靴が履けるようになりますので、ひとつ持っておいて損はないでしょう。
とはいっても、雪や雨の多い地域に住んでいる方は……「いくら補強したって無理!」「防水スプレーなんて役に立たない!」なんて人もいるでしょう。私も雪国の生まれですのでわかります。そんな時は思い切って「完全防水」のビジネスシューズを選ぶのも手です。防水シューズを毎シーズン多めに出してくれるオススメブランドがMACKINTOSH PHILOSOPHY/マッキントッシュフィロソフィー、英国老舗、中年男子の憧れのブランド、あのMACKINTOSH/マッキントッシュのセカンドラインとして誕生したのが、このMACKINTOSH PHILOSOPHY/マッキントッシュフィロソフィーです。ここのレインシューズのラインナップはなかなか秀逸! 普通レインシューズは長靴のように見た目を軽視したものだったり、防水を意識したナイロン風の素材感で野暮ったいものだったり……と、到底「エレガント」ではないものばかりですが、ここはパッと見は高級紳士靴のような雰囲気のものも少なくありません。合成皮革を使った完全防水仕様で、ソールも滑りにくいものを使っていて、機能性はバッチリです。合成皮革もパッと見では判断できないほどリアルなものなので、かなりいい具合! しかも値段も1万円台(※)とお手軽!!
※参照:http://zozo.jp/shop/mackintoshphilosophy/shoes/rain-shoes/
一足持っておくと大変便利です。雪や雨の日に使えるソールを補強した靴と、防水スプレー。「それでもダメ!」という人は完全防止のシューズがオススメ。備えあれば憂いなしです。是非ご参考に。 <文/MB>ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
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