若者に増えている「スマホ型口臭」とは?
ここ最近、ビジネスマンで「口臭」に悩む人がとても増えてきています。というのも、これはスマホの普及と密接にリンクしているのですが、スマホに熱中すると基本的にうつむき姿勢になりますよね。これでまず、物理的に唾液が出にくくなります。ついで、熱中すればするほど交感神経が優位になり、ますます唾液が止まります。しかも、しゃべらなくなる。結果、口の中が乾ききり、口臭が表面化するというメカニズムですね。私はこれを「スマホ型口臭」と呼んでいるのですが、20~30代の患者さんはこのタイプが多いですね。
さて、いま「口臭」とざっくりまとめて言いましたが、実際には口の中に原因があるのが6割強で、残りは体質からくるものだったりします。簡単に言うと、胃や腸からニオイが発生しているパターンですね。また、口臭そのものにも複数のニオイがあります。わかりやすく表現すると「硫黄のニオイ」「生臭いニオイ」「生ごみのニオイ」という感じでしょうか。お食事中の方、すいません。前の二つは主に口の中に原因があります。口の中にいる細菌が原因だったり、歯周病が原因だったりします。最後の「生ごみのニオイ」だけはちょっと違って、胃や腸からあがってきているニオイなんですね。例えば、ピロリ菌のせいで胃壁が荒れていたり、胃潰瘍を患っていたりすると口臭に繋がることがあります。胃内で消化不良を起こすと、それがニオイの原因になるんです。それが、ゲップと一緒に口にあがってきて「口臭」になってしまうんですね。
最後に、自分の口臭の判断方法なんですが、一番簡単な方法を教えます。オナラが臭い人は、口臭もあると疑ってみた方がいいでしょう。そんな人は、是非とも一度、私のところに来てください。お待ちしています(笑)。このところ、婚活や離活、終活といった言葉が増えてきていますが、そこに「臭活」を加えてほしいと思っている今日この頃です。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
【中城歯科医院 院長・中城基雄】
‘59年生まれ。東京歯科大学を卒業後、日本大学歯学部大学院に進み、卒業後すぐに中城歯科医院を始める。医師免許のほか鍼灸師の資格も持つ
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