ディスり合いを繰り広げる「フィギュアスケート」ファンの世界
ネットやツイッターでも「ライトファンだから会話もそのレベルなのね」といったディスり合いを繰り広げるなど、氷上の戦い以上にヒートアップしがちなフィギュアスケートファンの世界。
「たまアリ」(さいたまアリーナ)などの観戦現場では、「2万円のアリーナ席を奮発したところ、隣席の客から『今日のレーナ、調子よさそう』と話しかけられ、ん?と固まったら、『あ、なんでもない』と明らかに小バカにされ……」(29歳・IT)。
日本選手どころかエレーナ・ラジオノワ(レーナ)など、ロシア選手の愛称や有名選手のコーチの名前などは知ってて当然レベルなのである。
スピンやジャンプの種類、プログラム名がわかるのも当然だが、「マニアはプロトコルを読み解ける。主要アイスショーの略称も基礎知識レベルで、『次の四大陸(選手権)ってどこで開催されるんだっけ?』とか言ったら引かれる」(42歳・金融)と、気も休まらない様子。ぺーぺーはツラいようだ。
<知ってて当然指数>
(A)ラフマオ(プログラム)
世界が泣いた感動の名演!? ソチオリンピックシーズン、浅田真央のフリープログラム「ラフマニノフピアノ協奏曲第2番」のこと。
(B)ニコライ・モロゾフ
安藤美姫と恋仲だったコーチの名前。主だったコーチとその生徒は必須。髙橋大輔のコーチ、長光歌子を山田満知子と間違いなきよう。
(C)DOI(ドリームオンアイス)
略称でアイスショー名がわかる。PIW(プリンスアイスワールド)、FOI(フレンズオンアイス)、FaOI(ファンタジーオンアイス)など。
(D)ISUチャンピオンシップ
世界選手権、ヨーロッパ選手権、四大陸選手権を指す。しばしば開催地で呼ぶ。「今年、上海行く?」は「世界選手権行く?」と同義語。
(E)プロトコル
ジャッジの採点表。試合後は即プロトコルを見たがる。基礎点や出来栄えの加減点、レベル判定などを読み解く姿はカッコよさげ。
※「知ってて当然指数」は専門家、及びマニアの方々数十人の聞き取り調査により算出……(A)知らないとバカにされるレベル (B)知ってて当然なレベル (C)けっこう通じているレベル (D)業界マニアと言っていいレベル (E)なぜそこまで知っている?
― マニア間では“知ってて当然な”用語の基礎知識【2】 ―
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