「超体育会系パワハラ上司」を撃退した社員たちの戦い
営業職に多い体育会系の上司。それ自体は悪くないが、相手が“暴走した”人物なら事情は異なる。
「以前いた営業所の所長(40歳)は甲子園出場経験のある元高校球児。体育会系で上下関係にもうるさい人でしたが、一番ツラかったのは営業ノルマを超えられなかった社員に行わせる筋トレ。“未到達分の契約本数×腕立て100回”というルールを勝手に決め、なかには腕立て1000回を課せられて辞める社員もいたほどです」
そう話すのは健康食品メーカー社員の和田健太郎(仮名・32歳)さん。ワイシャツ姿のまま、職場で腕立てをする姿は確かに普通ではありえない光景だ。
「とにかく根性や気合という言葉が大好き。39度の高熱で休もうとした社員にも『俺は39.5℃あっても出社したぞ』と欠勤を認めない旨のメールを送るくらいですから。強制出社を命じられた社員はその日の晩から肺炎で入院。それでも所長は見舞いに来て、『気合が足りないからだ』と言い放つ始末です。ほかにも“朝は所長が来る前に出社、終業も所長が営業所を出てから”など変なルールがあり、本社に文句を言っても個人の営業成績が抜群なこともあって全然取り合ってもらえなかったんです」
そこで社員が協力して、パワハラ問題を扱う民間機関に所長についてまとめた資料を提出。同団体から会社に抗議してもらったとか。
「会社も営業所員の本気を知り、所長にはすぐ異動の辞令が下りました。ただ、それだけじゃ納得できなかったので、正式な謝罪を求めたら土下座をしてくれました。所長は顔が歪んで嫌々な様子でしたけど、おかげですっきりしました。あれは本当に痛快でしたよ」
4/7発売の週刊SPA!では「[嫌いな上司]の殺し方」という特集を組んでいる。上司のプレッシャーに耐えるのか、反乱を起こすのか? ぜひ一読いただき参考にしてもらいたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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