首都圏にも原子炉が…放射能リスクのある街ワースト3
「ヤバい何かがある街」を、首都圏を中心にジャンル別にランキング! 識者や住民の声、現地での取材結果からその火種に極限まで接近してみた。あなたの住む街は大丈夫か?
◆首都圏にも原子炉が!核燃料製造企業、榛名湖は農家が廃業【放射能】
災害が多いだけに、放射能リスクとも無縁でいられない。そんななか、原子炉だけならすでに首都圏にも存在する。神奈川県川崎市浮島にある東芝原子力技術研究所である。震災後、多くの実験炉は解体されたが一部は動いている。内閣府によるとM7クラスの地震が今後30年以内に発生する確率は70%程度だが、浮島はハザードマップでは水没地域。埋め立て地のため液状化現象を起こす可能性もある。
また横須賀市には立教大学原子炉「RUR」があり、現在解体中。同地域の民間企業「グローバルニュークリアフューエルジャパン」(以下、GNF-J)は、アメリカから輸入したウランから発電用の燃料棒を作っている。各地の原子炉事情に詳しい、サイエンスライターの川口友万氏は、
「むろん各所とも高度かつ万全な安全対策を行っていますが、技術発展には失敗も伴う。GNF-Jは’08年7月と、’11年4月には放射性物質が漏れ出す事故が発生しました。今年8月には、東芝原子力技術研究所と隣接する日鉄住金鋼管川崎製造所の敷地内で火災が起きています」と話す。
また、群馬県の榛名湖周辺は震災以降からいまだ高い放射線が検出されており、農家の多くが廃業しているという。近隣の旅館経営者は「ウチも、野菜の調達に不自由するようになりました」と話す。
<放射能リスクのある街/ワースト3>
1位:川崎、横須賀市(神奈川県)【施設集中】
放射能関連企業、研究所が集中
2位:榛名湖周辺(群馬県)【高水準放射線】
いまだ高い放射線が観測
3位:成田町(茨城県)【実験炉あり】
高速実験炉「常陽」が設置
取材・文/SPA!ヤバい街取材班
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