勘違いが多い人は、主語を省いてごまかせ
◆他の人と勘違いして、別の人の情報(家族構成、趣味など)を伝えてしまったときの謝罪法
「勘違いは誰にでもあることなので、そんなに真剣に謝らなくても大丈夫」(コミュニケーション講師・大嶋利佳氏)、「特に名前や地名、品名などは間違えやすいもの。あんまりお詫びせずとも許してもらえる率は高い」(心理学者・内藤誼人氏)というこのケース。窮地に陥ることは少なさそうだが、場をより丸く収めるための工夫はある。
「例えば、誤りを指摘されたら『あれ? 俺誰のこと言ってるんだろ~』と、あっさりボケてギャグっぽくごまかすのがベター。相手も軽く受け流しやすくなります。もし名前を間違えてしまったときは、サラッと『すみません、お顔は覚えていたんですけど』なんて言うのもいいですね」(大嶋氏)
ただ、あまりにも間違いが多いと、徐々に周囲の信頼を失う危険性が。「同じ過ちを繰り返さないためには、主語がなくても成立するという日本語の性質を生かすべき」と内藤氏は言う。
「例えば取引先の商品名があやふやになってしまったときは、『いただいたサンプル良かったですよ』などと切り出せばいいんです。違和感もないですしね」
確実に合っているか自信がない人や物の名前は、決して適当に口にしない。このルールを守るべし。
【内藤誼人氏】
心理学者。立正大学特任講師。豊富なデータを駆使し、ビジネスや対人関係に実用的なアドバイスを送る。『「人たらし」のブラック謝罪術』(だいわ文庫)など著書多数
【大嶋利佳氏】
スピーキングエッセイ代表。研修講師として10年間で30冊以上のビジネス書を刊行。「出版実現講座」を主宰し本を出したい人への支援も行う。 http://www.ohshima-rika.info
イラスト/もりいくすお
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