更新日:2016年11月04日 19:13
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「ローストビーフ食べ放題」の起源、帝国ホテルのビュッフェを堪能

映画、音楽、雑誌、ファッションなど数多くの「無制限サービス」が世には溢れている。一体どのサービスが最強なのか。早速、調査してみた!

一流ホテルビュッフェ…半世紀以上の伝統を誇るバイキング本元の味を堪能

 最低でも一人1万円。踏み入ることすら躊躇してしまいそうな一流ホテルのレストラン。しかし、ランチのビュッフェなら一流ホテルでも3000~5000円程度とまだお手頃だ。ビュッフェ評論家の東龍氏はこう語る。 「豪快に炎を使ったり、目の前でお寿司を握ってくれたりとライブ感溢れるインターコンチネンタルの『シェフズ・ライブ・キッチン』(平日ランチ4023円)や、360度の回転展望で和洋中の料理が味わえるホテルニューオータニの『ザ・スカイ』(平日ランチ5400円)などオススメはたくさんあります。 しかし、帝国ホテルの『インペリアルバイキング サール』は’58年に開業した日本初の“バイキングスタイル”レストラン。ぜひとも、一度は行っていただきたい名店ですね」 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=994616
インペリアルバイキング サール

「インペリアルバイキング サール」

 半世紀の伝統を誇る一流ビュッフェ。そのオススメ料理とは? 「当時は冷蔵機能付きのビュッフェ台がなかった時代。鮮度が重要となる前菜や冷菜はおいしく食べられるよう改善に改善を重ねています。そんな料理人の努力が詰まった前菜のスモークサーモン、そしてタマネギ本来の甘さが感じられる伝統のポテトサラダ、焼きたてのパイ包みの肉料理は特にオススメです。 また、食べ放題にはローストビーフのイメージがありますが、その起源となったのがこの帝国ホテルのローストビーフです。ディナー限定ですが、ぜひ、本元で食べていただきたいですね」
ローストビーフ

ローストビーフには10人のブッチャーシェフ(肉のスペシャリスト)が厳選した高品質の肉が使われる

 そんなビュッフェを食べる際にはテーブルマナーにも注意したい。 「ついやってしまいがちなのが、一皿に料理をたっぷり盛って何人かで食べる“分担盛り”。一人ずつ食べきれる分だけ、前菜、主菜、デザートといった料理を少しずつ順番に盛り付けましょう。もちろん、食べ残しや持ち帰り行為もマナー違反です。また、最高の状態で提供するため、料理はギリギリまでビュッフェ台に出しません。オープン15分後くらいに入店すると待たずに済みます」  ランチ、ディナーともに決して安くはないが、一流の味を無制限に堪能できると思えば、決して惜しくはない。
ポテトサラダ

大正時代から作り方が変わっていないというポテトサラダ。

<これが最強だ!!> 帝国ホテル東京本館17階「インペリアルバイキング サール 千代田区内幸町1-1-1 TEL 03-3539-8187 ランチは大人5500円、子供(4~12歳)3000円。ディナーは大人8200円、子供5000円 ※土日祝は大人+500円、子供+300円。サービス料別
東龍氏

東龍氏

【東龍氏】 ビュッフェ評論家・グルメジャーナリスト。『TVチャンピオン』(テレビ東京)にて’02年と’07年に優勝。約3500軒の飲食店を実食 取材・文/江沢 洋 高島昌俊 姫野ケイ 福田フクスケ 宮下由喜子 吉岡 俊 撮影/スギゾー。 曽根川晶子 我妻慶一(本誌) ― 最強[無制限サービス]はこれだ ―
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