30代の暴行事件は10年間で5倍！　上司を殴る、店員にヤツ当たり、 通行人に蹴りetc.被害者＆当人＆識者が“ココロの闇”を解明 そもそも“キレる”という言葉は、若者たちの専売特許であったと思う。正論を振りかざし自分を抑圧する社会、オトナに対して反発する……。『タクシードライバー』のトラヴィス、『狂い咲きサンダーロード』のジンがそうであったように、それが“キレる”という行為の漠然としたイメージであった。 「キレる30代が急増している」という報道に感じた疑問の一つはそこにあった。「オトナたちは何も分かっちゃいねぇよっ！！」なんてセリフを“オトナ”が吐いたらシャレにもならない。 それならいま、“キレる30代”の怒りの矛先はどこに向けられているのか？　社会への不満か、それとも自分自身の境遇に対してのものなのか？ 職場、家庭、街中で起きた“衝動的暴力”の現場から見えてくる“キレる30代”急増のメカニズム、そしてその謎に迫ってみた。