見ず知らずの民家を訪問し、「同志たちよ！」と自慢げに食料をバラ撒く！ 急成長で登場した成金観光客＆商人が、貧しい将軍様の国でやりたい放題！ 　11月某日、中国・丹東の旅行社で北朝鮮3泊4日ツアーに申し込んでみた。丹東は川を隔てて対岸が北朝鮮の新義州という街で、国境貿易の拠点でもある。ここでは日々、ビジネスマンや行商人、旅行客が行き来している。大量の物資や人々が往来する様子からは、朝鮮戦争以来の中朝友好の姿がみてとれる。 　しかし、中国人からいろいろ話を聞いてみると、中朝友好は建前にすぎず、両者は水面下ではいがみ合っているということがわかった。そこには改革開放で豊かになり、あからさまに北朝鮮のことを見下す中国人の裏の顔があった。 　北朝鮮を訪れる中国人旅行者やビジネスマンの言動から、“血の同盟”といわれる中朝関係の本当の姿が見える！