たもちんの アタシのセックスを笑うな
女の嫉妬
『まぢうざい女がいるんだけどー!!!!』
って友達の香織が私に泣きついてきた。
いや、当たり散らしてきた。苦笑
香織は何にむかついているのか。
それは香織の彼に付きまとう女の存在だった。
香織の彼は22歳で、香織は彼の2こ上の24歳。
二人の付き合いは完全に年上の彼女が主導権を握ってる感じ。笑
彼の職業は美容師。
つってもアシスタントだけど。
その付きまとってる女っつーのが、彼が勤める美容院の客らしい。
よくある話しだよねっ。
『てか、客ならしょうがなくない?』私は言った。
人ごとすぎ?笑
だって美容師って、”昼間のホスト”ってよく言うし。
美容師と付き合うなら多少は目つぶらなきゃやってられなそう。
『その客っつーのがさが、読者モデルの子なんだけどー・・・たいして可愛くないくせに人の彼氏にちょっかい出してきてほんとムカツクんだよねー。』
↑これは女子の間でよくある会話。
嫌いな女はどんなにかわいくても認めない!!笑
『彼は別に相手にしてないんでしょ?所詮客だって!!気にする必要ないよっ!!』
私がそう言うと、香織は続けて言った。
『だけど人のモノに手
出すヤツや許せないのっ』
香織は若い子の間では有名な読者モデル。
男の子からも女の子からもモテるようなサバサバした性格に、可愛らしい顔立ち。
スタイルも抜群だ。
そんな彼女でも、こんな事で悩むんだなーと私は少し安心した。笑
どんなに可愛くたって、男をつなぎ止めるのはそう簡単な事ではないのねっ。
数日後、香織と久しぶりに会って買い物した帰り・・・
『ねぇっ、聞いてよっ!!私いい事考えたんだっ!!!』
香織がルンルンで話しはじめた。
『いい事って?なにが??』
期待半分・・・いやっ、半分以下で尋ねた。
『彼氏が変な女にモテないように、不細工にイメチェンする作戦っ!!!!』
↑ほらねっ。
期待はしてなかったけど、期待以上にくだらない事を言い出したので私は少し興味が沸いてしまった。苦笑
『それはどんな作戦なの??』
香織はうれしそうに話しはじめた。
『とりあえず絶対に似合わない髭をボサボサに生やさして、服装も変な格好させて、カッコイーカッコイーって褒めまくるのっ』
なんでこの子はこんなに幼稚臭いアイディアし浮かばなかったんだろう・・・。
『彼氏には何て?』
うれしそうに香織が答える。
『ゆうチン(彼のあだ名)は、髭生やしてる方が超似合うし、超かっこいいよっ!!って言っただけだよっ。』
『へぇ・・・(^_^;)苦笑』
彼のベビーフェイスにボサボサな髭を想像したら胸が痛んだ。(:_;)
『あれだけ不細工に仕上げればもう誰も寄って来ないっしょ!!!!』
↑やけに自信満々な香織。
その作戦自体おそらくあまり効き目が有るとは思えないし、そもそもそんな変わり果てた彼と自分が肩を並べて歩く事はイヤじゃないのだろうか・・・。
独占欲って怖い。
数日後、TSUTAYAにDVDを買いに来た私は偶然香織と遭遇した。
隣には髭がボサボサなみすぼらしい姿の彼がいた。
『あっ、お久しぶりっすー!!』
感じよく話しかけてくれた彼を直視したら爆笑しそうなので目を反らしながら言った。
『髭、似合うねっ。苦笑』
別になぜか言ってしまった。言わなくていい一言を
『ありがとうございますっ!!』ってやけに嬉しそうな香織の彼の顔を見て、切ない気持ちになった。
女の嫉妬って怖いんです。
皆さん、気をつけてっ♪
コメントを残す