「スマホの画面はトイレの便座より汚い」は本当か!? 清浄度検査ツールで測ってみた
“汚い”イメージの筆頭といえば、トイレの便座だろう。特に公衆トイレや会社のトイレは不特定多数の人が使用することから、「自宅以外のトイレは和式のみ」という人がいるほどだ。そんなトイレの便座の汚れはいかほどなのだろうか?
まずはSPA!編集部員も使う、会社の「トイレの便座」をサンプルに計測してみる。計測に使用した器具は、キッコーマンバイオケミファの「ルミテスター」を使った。ルミテスターは、手指や食品加工設備機器、医療器具などが、十分に清浄に維持されているかを検査する「清浄度検査」で用いられる測定器具で、菌と食物の残り滓などに共通して含まれるATPとAMPの量を測定でき、その場所がどれだけ汚れているかの目安を知ることが出来る器具だ。綿棒状のもので対象となるものや場所を拭き取り、試薬に浸すことで30秒ほどで即座に清浄度が判定できる。このルミテスターによる検査で出る数値、一般的には、従業員の手は1500以下、まな板であれば500以下で「清潔」と言える基準値だとされている。
さて、肝心の便座だが洗浄した時の水がはねて便座に飛び散っていたり、陰毛と思しき毛が落ちていたりすることもある。だが、測定してみると数値は753と思いのほか低い結果に。抗菌処理の力なのだろうか。素手の衛生基準値の目安が1500なので、かなり清潔と言えるだろう。ちなみに、SPA!編集部員が使うトイレの便座は753だったが、より不特定多数の人が利用する居酒屋のトイレに至っては152とさらに清潔な数値になった。
トイレの便座同様、不特定多数の人が触り、サラリーマンに馴染み深いものといえば電車の「つり革」だろう。だれかの手の脂なのか、握った時にヌルッとしたぬめりを感じることはザラ。指一本で触れたり、ハンカチ越しに握ったりする人も多い。私、ライターKは鼻水のようなものがついた経験も……。そんなつり革の測定値は1813と、納得の不潔さ。早くも便座の2倍以上の結果となった。
予想外にきれいだった便座!
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