更新日:2011年08月13日 11:33
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間違った節電をしている人は意外と多い

― [やりすぎ節電]トホホ白書【7】 ― ◆ガマンできなくなったらエアコンつけて、冷えたら消すのは逆効果 資源エネルギー庁発表の「夏の日中(14時頃)の消費電力(全世帯平均)」の内訳をみると、53%でぶっちぎりの1位はエアコン。  設定温度を1℃上げれば約10%省エネになるのは有名だが、「間違った節電をしている人も多い」と家電&インテリアコーディネーターの戸井田園子さんは語る。 「起動させてから温度を下げようとしているとき、エアコンの電力消費は約900Wにも及ぶ。でも、指定の温度まで下げ、その室温を保とうとしているときは140~200W。だから、よかれと思ってこまめに電源を切り、暑くなったらつけるというのを繰り返すと、かえって電力を消費してしまいます。1~2時間以内ならつけっぱなしのほうが省エネですね」  意外だが冷房よりドライのほうが電力を消費する場合もあるとか。 「普通、除湿すると室温も一緒に下がるんですが、『再熱除湿』という方式は室温をキープするために温めながら除湿するので、よけいに電力がかかります。説明書を読んでみて、自動的に『再熱除湿』になってしまうタイプは要注意」 ◆冷蔵庫のビニールカーテンには弊害も  ちなみに消費電力23%で2位は冷蔵庫だが、有効な節電テクは? 「冷気の吹き出し口を塞いで冷却効率を下げたりしないよう、冷蔵庫内は7割程度の収納にしておく。設定温度は『強』から『中』に変えれば平均11%程度の節電になりますが、もし『自動』や『エコ運転』などがあれば、そのモードにしておくのが一番の節電。一方、よく節電テクとして紹介されているビニールカーテンを付けるというのは、効果はあるが注意が必要。ドアポケットの飲み物が冷えにくくなったり、庫内のモノが取り出しにくいなど弊害もあるので、よく考慮して利用してください」  エアコンをガマンして、代わりに冷蔵庫の冷気で涼もうなんてのは、もちろん大間違いですぞ。 イラスト/カネシゲタカシ
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