恫喝、怪文書…地域の同調圧力が恐ろしい
―[全国各地[村八分]の恐怖]―
山口放火殺人事件で動機として語られる「村八分」。しかし、限界集落だけの話ではなかった! 日本全国、高級住宅地や団地まで村八分は今でも存在した。実例を報告!
【関西某県発】祭りで有名な街にはヤクザまがいの強要と恫喝が!
日本有数の祭りを開催する街に引っ越したEさん(37歳)を待っていたのは地獄だった。
「祭りは地区ごとの山車を毎年、壊すことになるが、その費用は1億円。これは地区の寄付金で賄う。転居してすぐに『伝統芸能継承のためご協力を』と地元青年団がやってきたが、これがどう見てもヤクザまがいなんですよ」
Eさんは寄付を断ったが……。
「10分ごとに携帯や家に『払え!』と電話攻撃が来る。怖くて玄関を施錠すれば、『家に鍵をかけるのは訪れる者に喧嘩を売っている』と解釈される。近所の人の話では、寄付金の会計が不明瞭で、青年団のアジア買春ツアーに流用されているなんて噂も。会計の使途を批判した住民が、襲撃を受けたこともあるそうです」
その後、Eさんはしぶしぶ10万円の寄付金を出したという。
【関東某県発】自治会に一生を捧げる!? 従わぬ住民に怪文書攻撃
自治会の繋がりが強固なのも厄介だ。関東の古い某団地の住人・Dさん(50歳)の証言。
「自治会役員は住民との交渉や折衝に忙殺され、会長や会計をやるためにフルタイムの企業勤めを辞めて従事した者も。自治会の仕事や雑用から逃れるため、転居する人もいますが、『裏切り者』呼ばわりされ続ける。中には、転居後も掃除当番のためにはるばる団地にやってくる人までいます」
自治会に従わない人間は回覧板で名指しの糾弾を受け、怪文書も飛び交うとか。コワすぎ……。
イラスト/くみハイム
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