「あいづち」を打つのにベストな言葉は何?
何げない一言が相手に好印象を与えたり、予想だにしなかった地雷を踏んでしまったり。げに、コミュニケーションは難しい。そこで、どんなもの言いが、お得に効果的なのかを考えてみた!
【同意する・あいづち】
「『なるほど』は使い勝手がよすぎて口グセ」(35歳・男・教育)と、ワンパターンになりがちなあいづち。同じ言葉の連呼は受け流しているようにも見え、そのバリエーションは揃えておきたい。
コミュニケーション・インストラクターの杉山美奈子氏のおすすめは、「わかります!」「へぇ~」「まったくですね」といった“共感”フレーズ。
実際、「『それで、それで?』と話を引き出す』(32歳・女・美容)人もいたし、「『そうですね』は、相手の発言を肯定しているようでいて否定もせず、具体的な対応を示さずにすむ便利な言葉」(49歳・男・教員)という人もいた。
「『それで?』は話に興味があることが伝わりますし、『そうですね』はいつでも使えるあいづちです。でも、『そうなんだ』と言い切ってしまうと、話を流している印象を与えかねない」(杉山氏)
もちろん、すべて語気や口調次第。そのトーンを変えて「ですよね~」をうまく使っている人も。
「賛成!のとき以外でも、例えば、予算が厳しいという交渉の後、相手から予想通りのツッコミが入ったときに力なく『ですよね~(沈黙)』と言うと複雑な事情を察してもらえる」(37歳・女・出版)
そして、意外な要注意ワードが、「えっ? 本当ですか?」。それは、「ともすると、相手の話を信じていない印象を与えかねない」(杉山氏)ため、って、本当っすか?
<同意する・あいづちフレーズ辞典>
○「わかります」
相手の思いに寄り添い、相手に良い印象を抱かせる共感フレーズ。「いいですね」「素晴らしいですね」なども
△「本当ですか?」
会話が盛り上がる場合もあるが、相手の話を信じていない印象を与えることもあるので気をつけたい
×「そうなんだ」
さらっとしすぎていて、聞き流しているようなマイナスイメージを与えてしまう。深くうなずくなどの態度で
イラスト/岩井勝之
― [得するフレーズ/損する言い方]辞典【3】 ―
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