にわかでも知ったかできる「男子フィギュアスケーター豆知識」
ソチ五輪での日本人メダルが期待されるフィギュアスケートの男子シングルが、いよいよ14日未明から始まる。
日本人選手で出場するのは羽生結弦選手(19番目)、高橋大輔選手(29番目)、町田樹選手(30番目)。
町田選手については、そのユニークな発言集を前回の記事(https://nikkan-spa.jp/585481)で紹介したが、今回はメダル争いが注目される海外有力選手たちのキャラクターをご紹介しよう。
にわかファンでも知ったかぶりできる、フィギュアスケーター豆知識だ。
●エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)
団体戦で会場の空気を一変させた「皇帝」で、今回は4度目の五輪(ソルトレークで銀メダル、トリノで金、バンクーバーで銀)。
昨年、腰の手術を受け、人工椎間板を入れてまで競技に復帰。「宇宙人」と称されるほどの驚異的なジャンプ力を回復し、団体戦SPでは4回転―3回転を跳んでみせた。
羽生選手は小学生の頃からプルシェンコに憧れていて、髪型を同じマッシュルームカットにしたり、ビールマンスピンを真似たりしていたほど。
話題のフリープログラム「ベスト・オブ・プルシェンコ」はこれまでに彼が滑った代表作を集大成したメモリアル・メドレーだ。
●パトリック・チャン(カナダ)
世界選手権3連覇中の「絶対王者」。一蹴りで流れるようなスケーティングの美しさは他の追随を許さない。
2013年GPシリーズフランス大会でのショートとフリーを合わせた総合点295.27点は世界歴代最高得点。
安定した4回転トゥループを跳ぶが、団体戦ではジャンプに苦戦していたのが気になる。
ファンからはPチャンの愛称で親しまれ、胸元が深く開いた衣装からときおり垣間見える見事な胸筋は「Pカップ」と呼ばれることも。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=588566
●ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
2種類の4回転(トゥループ、サルコー)を安定して跳び、欧州選手権を2連覇している。カナダのブライアン・オーサーコーチに師事し、羽生選手とは同門で仲もよい。陽気でフレンドリーな人柄で愛され、開会式ではスペイン選手団の旗手も務めた。
今季のショート、フリーともにコミカルで演技力を要するプログラムだが、注目はエキシビションナンバー。80年代音楽にのってエアロビクスをやるわ、「ハビちゃんマン」(スーパーマンもどき)に早着替えするわ、バケツの水をぶっかけられるわ、爆笑の必見プログラムだ。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=588567
●ケヴィン・レイノルズ(カナダ)
手足が長く、ピノキオのようなルックスの“4回転のスペシャリスト”。ソチ団体戦フリーでは、2種類の4回転を3回成功させた。昨年の四大陸選手権で優勝している。
日本語を学ぶ大の親日家で、日本のゲーム「クロノ・トリガー」の音楽で滑ったこともある。今季のアイスショーでもアニメ「坂道のアポロン」の曲を使用し、学生服に学生鞄を持って滑って話題を呼んだ。
髪型にこだわりがあるらしく、長めの天然クルクルヘアを毎日自分で整えており、登場するたび髪の跳びはね方や真っすぐ具合がファンの間でネタになっている。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=588565
●ハン・ヤン 閻涵(中国)
今季シニアに移行したばかりの17歳。なんといっても飛距離の長い豪快なトリプルアクセルに注目。
スポーツ紙の報道によれば年齢詐称疑惑も。2005年に出場したノービス(ジュニアの下のクラス)大会では、なぜか今より3歳上の年齢で登録……。以前の申請が間違いだったのか、中国の制度はアバウトなのか、謎である。
自撮り好きなナルシストの一面があり、自身の写真や大会後のバンケットでスケーター仲間とのショットを大量にUPしてくれるため、選手のファンたちからは重宝されている。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=588619
――他にも、ポニーテールのオトメン・ダンサー(ジェイソン・ブラウン/米国)や、透け透け衣装のマッチョなイケメン(ブライアン・ジュベール/フランス)、鉄拳の「振り子」PVで有名なミューズの「エクソジェネシス」で華麗な滑りを見せるジェレミー・アボット(米国)など、個性的なスケーターたちがいっぱいだ。
<取材・文/日刊SPA!アイススケート取材班>
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