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ソチ五輪フィギュアスケート団体戦開幕!羽生選手、憧れのプルシェンコと初対決

 いよいよ開幕のソチ五輪! 7日の開幕式を前に、今年から新種目としてフィギュアスケートの団体が組み入れられました。

 出場できるのは、日本、アメリカ、カナダ、ロシア、イタリア、フランス、中国、ドイツ、ウクライナ、イギリスの10か国。男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目の合計ポイントで競う国別対抗戦です。

 その最初の種目となる、男子シングルのショートプログラムが今晩(日本時間7日0時半~)行われます。

羽生結弦選手

羽生結弦選手(日本スケート連盟公式サイトより)

 フィギュアスケートの熱烈なファン(スケオタさん)たちが注目しているポイントの一つに、“皇帝”の呼び名もあるロシアのベテランのエフゲニー・プルシェンコ選手(31歳)と、彼に憧れる羽生結弦選手(19歳)が、同じ舞台で戦うという構図があります。

 プルシェンコは五輪はこれで4度目。2006年のトリノ五輪で金メダルをとった後、ケガの影響もあり休養していたのですが、前回のバンクーバー五輪の直前に復帰しました。

 というのも、その当時のルールがジャンプの回転不足やエッジのエラーに厳密で、リスクを取って乱れた4回転を跳ぶよりも、3回転をきれいに着氷した方が点数が高く、男子シングルで4回転を回避する傾向があったため、“ミスター4回転”プルシェンコが自ら復帰し、4回転を跳んで金を目指したのです。

 ところが……。

 ショート、フリーともに4回転を跳んだにもかかわらず、僅差で銀メダルに。そして、4回転を一度も跳ばなかったエヴァン・ライサチェック(米国)が金メダルを取りました。(ジャンプ以外の要素や表現面などで点差がついたのですが、プルシェンコはこの件に納得がいかず、批判を繰り広げました)

 バンクーバー五輪後、回転不足による減点率が下がるなどのルール改正があり、再び4回転時代が到来し、男子で優勝するには4回転必須の時代となりました。

 プルシェンコはこの間、持病の膝や背中の故障で休養しつつも、昨年は人工椎間板を入れる手術を受けてまで、母国開催の五輪を目指すという、驚異的な執念と回復力でふたたび戻ってきたのです。

 一方、今回、日本代表となった羽生選手は、小さい頃から大のプルシェンコファンとして知られています。

 小さい頃に大会で優勝して表彰台に乗ったとき、プルシェンコになりきってトロフィーを高々と掲げる真似をしたり、髪型も同じマッシュルームカットにしたり、男子には珍しいビールマンスピン(背中を反って片足を手で頭上に持ち上げた姿勢でのスピン)も、プルシェンコの得意技でした。

 プルシェンコは4年前に日本にショーで来て、羽生選手と一緒に滑った経験もあり、そのころから羽生選手の才能に注目していることを公言しています。

 羽生選手は、12月のグランプリ・ファイナルでは“絶対王者”パトリック・チャン(カナダ)を破って初優勝した勢いもあり、ソチ五輪で金メダルを狙える位置にいます。

 今回、その羽生選手が長年憧れ続けた英雄・プルシェンコと初めて五輪の場で戦うという、まるで少年漫画のような展開になったことで、スケオタさんたちも胸を熱くして二人の様子に注目しています。

 ちなみに昨日の公式練習で、初めて本番リンクで相まみえた二人。プルシェンコが羽生選手の4回転に拍手を送る一方で、羽生選手は「自分は自分」と、プルシェンコを意識せずに自分の演技に集中する姿を見せていました。

 初出場の羽生選手と、4回目の余裕さえ漂うプルシェンコのそうした練習中の姿も、人間関係を知っているファンにとってはたまらない風景です。

 来週の個人戦を前に、この二人の初の直接対決となる今晩の「団体 男子ショートプログラム」。

 カナダからは羽生選手と今季の世界最高得点を塗り替えあっているパトリック・チャン選手が滑る予定ですので、のっけから最高峰同士の戦いに目が離せません。

<日刊SPA!アイススケート取材班>

スケオタあるある

寒さに耐え、金欠に耐え、時差ボケや言葉の壁さえ乗り越えるスケート愛!




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