「死ぬことは大した問題ではない」に共感する20代――アンケート調査からみえた世代間格差
自分が死ぬことは大した問題ではない――イスラム国への戦闘員になるためシリアへの渡航を目論んだ北海道大学の学生が宣った一言。こじらせ系高偏差値男子の世迷い事と一笑するのはカンタンだが、なかなかに哲学的な命題だ。
やはり、終わりなき日常に悩むのは若者なのか、死に対しては、僅差だが「大した問題ではない」と答える率は20代に多く、「タンパク質の塊になるだけ」(22歳・男)、など、中二病的というか悟った風な発言も。
一方、年をとれば自然、死への現実感が増すからか、40代は「むしろ生き方や死に方が重要」(43歳・女)という落ち着いたコメントが散見され、「非常に深刻」「まあまあ深刻」の回答は減り、「どちらでもない」が増えている。
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学歴もまた、人生経験のなかで、「ないよりあるほうがいい」(40歳・女)が、「学歴だけでは世間を渡れない」(41歳・男)という現実を知るためか、年代とともに「どちらとも言えない」が増加。
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一方、興味深いのが友達の存在だ。「非常に重要」「まあまあ重要」と答えたのが20代と40代では75%を超えたのだが、30代では70%止まり。「社会人になったらほとんど付き合いがない」(38歳・女)、「面倒」(38歳・男)といった30代のコメントを見るにつけ、多忙ゆえか余裕のなさが垣間見えて……お疲れさまです。
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11/17発売の週刊SPA!『「大した問題か否か」は人によってこんなに違った!』では、人生や仕事、あるいは社会問題についての「大した問題か否か」の世代間格差や、あるいはある職業にとっての「大した問題/大したことではない問題」などさまざまな「大した問題か否か」に注目している。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/花小金井正幸>
※アンケートは20~40代の働く男女に聞きました
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