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今年最初のGⅠ「フェブラリーステークス」で“絶対に押さえておきたい3頭”を競馬の達人が解説

 今週は2025年最初の中央G1フェブラリーステークス。いよいよ一年間にわたるG1シーズンのスタートですね。  最初のG1ということで「幸先の良いスタートを切りたい」という方も多いのではないでしょうか。今回の記事ではフェブラリーステークスを予想するうえでのポイントと、今年の出走馬の中から3頭の注目馬をご紹介したいと思います。ぜひ最後までご一読くださいね!
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最強とも称される4歳世代の一角ミッキーファイト 
写真/橋本健(以下同)

フェブラリーS攻略の鍵は決め手と長めの距離適性

 昨年は前半3ハロンが33.9秒と想定以上のハイペースとなりましたが、フェブラリーステークスは2015年以降の平均値でも34.5秒と前半のペースが速くなるのが特徴です。  その要因はフェブラリーステークスが行われる東京競馬場のダート1600mのコース形態にあります。同舞台は芝スタートであるということに加え、スタート後に下り坂があることで前半のペースが速くなりやすい傾向があるのです。  そのため、予想をするうえで明確な特徴が2点あると考えています。  1点目は決め手のある馬が有利だということ。2015年以降で上がり1位を記録した馬は10頭おり2勝2着4回3着3回。なんと複勝率90%とほぼ馬券内に好走しています。また、勝ち馬10頭中9頭が上がり5位内を記録していました。やはりペースが速く直線が長い東京競馬場なので、逃げ馬や先行馬は最後の直線で捕まってしまいます。そのため、決め手は重要な要素となるのです。  そして2点目は距離短縮組が有利だということ。こちらも2015年以降で距離短縮組が6勝2着7回3着5回となっており、勝率、連対率、複勝率の全てで距離延長組を上回っています。前半からペースが速くなるのでタフなレースになり、1400mがベストのスピードに優れた馬よりも、長めの距離をこなせるスタミナに優れた馬の方が有利になります。  この2点がフェブラリーステークスを考えるうえで重要になるでしょう。それでは、これらを踏まえて今年の出走馬の中で筆者が注目している3頭を紹介していきます。

最強世代ナンバー2の実力馬ミッキーファイト

 砂変更後の大井競馬場ダート2000mで最速となったのが、昨年のジャパンダートクラシック。このレースでフォーエバーヤングと僅差の2着に好走し、自身が記録した2分4秒3は東京大賞典やJBCクラシックよりも速いタイムでした。  単純比較はできないものの、これはチャンピオンズカップ2着ウィルソンテソーロ(2024年東京大賞典2着)よりも0.9秒、フェブラリーステークスで0.3秒差5着だったキングズソード(2023年JBCクラシック1着)よりも0.8秒も速いタイムとなります。すでに古馬G1を勝ちきれるだけの水準にあると見て間違いないでしょう。  最強世代に相応しいレース内容を見せており、ミッキーファイトも歴史にその名を残すレベルの逸材です。

根岸Sが歴史に残るパフォーマンスだったコスタノヴァ

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根岸Sは後続に0.7秒差。一気に有力候補に浮上したコスタノヴァ

 前走の根岸ステークスが非常に優秀でした。勝ちタイム1分22秒6は良馬場の根岸ステークスで歴代2位。ちなみに歴代のトップ5は下記の通りとなっています。 1位…レモンポップ(1分22秒5) 2位…コスタノヴァ(1分22秒6) 3位…モズアスコット(1分22秒7) 4位…サウスヴィグラス(1分22秒8) 5位…メイショウボーラー(1分23秒0) 5位…セイクリムズン(1分23秒0) 5位…カフジテイク(1分23秒0)  欅ステークスは斤量差があったとはいえ、エンペラーワケアに勝利。良馬場の東京競馬場ダート1400mにおいて、走破タイム1分21秒9以下かつ上がり34.9秒以下を記録した馬は過去遡ってもコスタノヴァだけしかいません。  前走が1400mの根岸ステークスですが決め手のあるタイプですし距離延長も問題なく、この馬もG1級の逸材と見て間違いないでしょう。
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“G1級の能力”を証明した馬は…
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


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