中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭【中編】「落合の野球を見ていた人間とは思えない!」
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『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』では、一連の解任報道を巡るファンの怒りの声を伝え、解任と優勝の狭間で葛藤するファンの声をお伝えした。それからの優勝である。ファンも少しは溜飲を下げて勝利の美酒に酔っているのかと思いきや、優勝後に落合監督解任にまつわる舞台裏が暴露されると、さらにヒートアップしてしまったのであった。その生の声を聞いた。
※『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』(https://nikkan-spa.jp/69392)
◆ぜひ一連の騒動を映画化に!
「無骨だが勝負に徹する監督、それを慕う選手、球団からの嫌がらせ、それに奮起して優勝。まぁ、どこかで見たようなシナリオですが、日本社会の縮図を表すにはぴったりの騒動でしたね。ぜひ映画化してほしい。始まる前に『この物語は事実を基にしたフィクションです』ってやっとけばいい。登場人物はみんな本名にならってね。越智田監督、林コーチ、浅田投手なんてやれば見る方も感情移入ができる」(37歳・男性)
昔、『ミスターベースボール』という高倉健が出た映画で、中日が舞台になったことをファンは忘れてはおるまい。だが、ナゴヤドームから撮影許可は下りるのか?
◆握手拒否で溜飲が下がった
「坂井球団社長と握手拒否したのは、いかにも落合監督らしいわ。自分をクビにしたヤツと握手できるたわけがどこにおるんやて。なんかあの場面をテレビで見てスカッとしたわ」(42歳・男性)
東スポの終面では握手拒否の一連の流れが見事なコマ送りで掲載され、こちらも話題となった。
◆落合の野球を見ていた人間とは思えない!
「解任後、『来季はどこの監督をやってもいい』と球団社長は言ってたけど、あの人は自分のチームの試合を観てないんじゃないかな。だって、言ってみたら戦力的には巨人やヤクルトより劣ってるかもしれないのに、まとめあげて、鍛え上げて、戦術をもって8年の間にこれほどの成績を残したんですよ。他球団に行ってイイということは、そういうことをやられるということ。ものすごく勝ちにくい相手を作るだけじゃないですか。ドラゴンズの野球を観てると、こりゃ相手チームからしたら嫌な試合運びだなって思うことがすごくある。早い回に点を取らないと小林、浅尾、岩瀬で抑えられてサヨナラ勝ちされたりした日にゃ、身も心もボロボロですよ。仮に落合さんが阪神の監督になったとします。そしたらもう、阪神戦を観るのは中日ファンからすれば拷問ですよ」(27歳・男性)
落合監督の今後の進路には注目が集まるところだが、できることならしばらくお休みしてほしいというのが本音か。
◆中日OBの解説者は監督に土下座しろ!
「テレビに出て偉そうに『ヤクルト優勝』とかほざいてた中日OBの解説者は手のひら返したように優勝おめでとう!なんて、どのツラ下げて言ってるんだと。本当に腹が立ちましたよ。もう、野球の解説なんてやらずに“居酒屋経営”に御執心していただきたい。しかもそんな連中が入閣するかも的な報道を見るたびにうんざりします。彼らが本当に優秀ならば、なぜ今まで他球団でコーチなどをしてこなかったんでしょうか……。不思議ですね」(39歳・男性)
このOB解説者たちへの怒りの声も多く、入閣でファン離れが加速か!? OBうんざりという意見にはこんな意見もある。
◆新しい風(笑)
「落合監督解任にあたって『新しい風を吹き込みたい』と球団は言いました。ですが、山崎、川上、福留の獲得を口走ったり、平野さんや権藤さん、その他大勢のOBの名前が入閣リストとしてが取り沙汰されています。あの、ここで聞きたいんですが、コレってどこが新しいんですか? まぁ、“小松打撃コーチ”とかなら新しいんでしょうが……」(33歳・男性)
新しい風がOB招聘では、納得いかないファンも多いはず。一部には「マスターズリーグにでも参戦するつもりか!」と揶揄する声も。
◆もう、名古屋の局はドラゴンズ戦を中継するな!
「僕は都内在住なんで、スカパーに加入して名古屋の試合は見ています。でも、ナゴヤドームの試合は名古屋の局が作ってるんですが、コレが本当に酷い! まず、解説者と名のつく人間が、他球団の選手のことをまるで知らないんですよ。例えば先日のヤクルト戦では実況が『この赤川という投手、●●さんはキャンプでも見たんですよね?』と振ったら、『あ、うん、まぁ…』って濁しやがったんです。もう、解説じゃないですよ。飲み屋で野球観てだべってるオヤジと一緒です。こっちはカネ払ってテレビ見てんだから、真面目に解説してくれよといいたい。自分の贔屓しているチームのことはわかってるんだから、相手の情報や戦術、投手や打者心理、試合運びを解説してほしいわけじゃないですか。それが、『あ、うん、まぁ…』って大バカ野郎ですよ。カネ返せ!」(35歳・男性)
地方在住者にとってはテレビで見ることもすでにカネがかかる時代。ただ試合を流せば見てもらえる時代はもう、終わったのである。
◆球団社長はヤメてほしい
「この社長、本当に失礼な人だと思います。ドラゴンズは強くなっちゃダメなんですか?って言いたい。一連の騒動は選手にも失礼ですよ。こんな人がトップにいる会社って、それだけでどうかと思います。成績を残した社員をクビにする社長がいる会社なんて、未来はないですよ。コストカッターって言われてますが、まずは自分の給料を減らしてみたらいいんですよ。もう、本当にヤメてほしい。こんな騒動で後を任される高木さんも『強くしたらクビになるのか?』って思ってるんじゃないですか」(27歳・女性)
後任の高木監督も、連覇するとクビになる!?
◆中スポよりも“中スポ”だ!
「大阪の方だと、東スポ(東京スポーツ)は大阪スポーツで通称・大スポ。名古屋だとこれが中京スポーツで中スポになるんですが、大本営の中日スポーツも中スポなんですね。でも、大本営の中スポよりもあっちの中スポ(中京スポーツ)の方がネタが濃い。どっちが本当の“中スポ”だと」(34歳・男性)
ほかにも「優勝翌日の内容は中日スポーツが一番ペラペラだった」や「報知の方が中日情報が充実」に加えて「なぜトーチュウ(東京中日スポーツ)は風俗の記事があるのに、名古屋の中スポはないんだ!」など、批判の声が多数聞かれた。
◆タニマチとファンを混同すんな!
「落合監督ならシーズンチケットは買わん!って企業が増えたって言っとるけど、ちょっと待てよと。トヨタの景気が冷え込んで、地元の企業はみんなヒイヒイ言っとるわけで、じゃあ、経費削減はどうしようってなったら接待用に買うシーズンチケット削るわな。でも、名古屋の人は見栄っぱりだもんで、みんな本音は言えんでしょう。じゃあ、落合続投なら買わんってことにしとこうかっていうとこも多いんじゃないか。そういう企業の本音も“取材”できんようじゃ、あかんよ。しかも、そういう企業にチケットが売れんことをダシに使ってファン離れが進んどるって、むちゃくちゃだわ。あれはタニマチっちゅうの。ファンじゃないわ。俺らファンは観に行きたいけど、良い席のチケットが取れんもん。こういう声をちゃんと聞いてほしいわ」(42歳・男性)
このチケット問題もファン離れを引き起こした大きな要因と言われている。こんな声も……
◆外野と内野に自由席を!
「ナゴヤドームのチケットは実に6割近くがシーズンチケットと言われています。ライト側の外野応援席のシーズンチケットに至っては、購入の順番待ちが出ているほどの人気です。でも、そのおかげで『盛り上がる外野のチケットが手に入らない』という現象が起き、販売当日でも買えないことなどザラです。そのため、金券屋などのチケットショップでこうした外野応援席を購入するのは当たり前だったりするのです。これはもう異常事態ですよ。シーズンチケットの何割かは、こうした転売目的で買われているんです。ナゴヤドームには今、パノラマシート以外に自由席はありません。以前はパイプと言われる外野上段が立ち見だったんですが、外野指定席のチケットを持っていないとそこにすら入れません。自由席を作れば、良席で観たい人は早くから並ぶだろうし、そうすれば球場の飲食店も賑わうはずです。野球は並ぶのも観戦の楽しみの一つだと思います。朝から並んで良席を取って、選手の練習を観ながらビールを飲んだりするのも野球の楽しさの一つです。もう一度、ナゴヤドームに自由席を導入してほしいですね」(37歳・男性)
ナゴヤドームのライト側外野応援席はプレミアチケットとされている。‘06年、一番最低の観客動員だったヤクルト戦でもライト側外野応援席はダフ屋価格で1万円の値が付いたという話もある。チケットは取れないというのが定説化し、わざわざ買いに行くという気も起きないとことだろうか。
◆一人ぼっちのビールかけで自分を見つめ直しては?
「ビールかけで坂井球団社長と思しき方が一人でビールかけをしているキャプチャ画像をネットで見た時は、ざまぁみろ!と思いました。あの状況で、一人でビールかけをした事実を胸に刻んでほしい」(26歳・女性)
これまた手痛いお言葉だが、この有名なキャプチャ画像を見たファンは溜飲を下げたことだろう。ほかにもツイッターでは「中日と言うと虫唾が走る。これからドラゴンズとしか言わない」や「ガッツポーズって聞くだけでイラッとする。ガッツもダメ、巨人の小笠原もむかついてきた。あ、ウチの小笠原まで……」なんて声も。
⇒【後編】に続く「地元メディア関係者に聞く お家騒動と優勝」
取材/テポドン
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