中日ファンは優勝してもまだまだ怒り心頭
マジック1からまさかの3連敗でファンをやきもきさせ、最後は引き分けで優勝。なんとも“落合監督らしい”有終の美を飾った中日ドラゴンズ。かくいう筆者も横浜スタジアムに足を運び、多くのファンと共に感動の涙で頬を濡らしたのである。
『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』では、一連の解任報道を巡るファンの怒りの声を伝え、解任と優勝の狭間で葛藤するファンの声をお伝えした。それからの優勝である。ファンも少しは溜飲を下げて勝利の美酒に酔っているのかと思いきや、優勝後に落合監督解任にまつわる舞台裏が暴露されると、さらにヒートアップしてしまったのであった。
※『落合監督退任報道に中日ファンは怒り心頭』(https://nikkan-spa.jp/69392)
◆映画「メジャーリーグ」さながらのお家騒動
ことの発端は優勝翌日のスポーツ紙に掲載された数々の“舞台裏”である。スポーツ新聞の記事を抜粋させていただこう。
「9月22日。台風の影響で遠征先の東京から始発の新幹線に飛び乗った指揮官は、混雑した車内で立ったまま名古屋に戻った。そこで告げられたのは、今季限りの契約満了。発表は4.5ゲーム差で迎えたヤクルトとの決戦3時間前であった。『アタマに来た! 絶対に優勝してやる』と首脳陣の一人が激怒。信じがたいタイミングだった」(10/19 スポーツ報知)
「連覇の原動力となった事件がある。ナゴヤドームで行われた9月6日の巨人戦。3対5で敗れた試合後の関係者通路。カード初戦を落とし、首位・ヤクルトと4.5に開いた一戦。坂井球団社長が、なんとガッツポーズを繰り出した。複数の球団関係者がその光景を目にし、すぐさまチーム内に広まった」(10/19 デイリースポーツ)
こうした坂井球団社長の無礼千万な態度が報道されたことをきっかけとなり、ツイッターを始めとするネット上では中日ファンだけでなく、その他の球団のファン、また、野球には興味のない人まで巻き込んで「中日、マジでありえない」の大合唱が始まったのである。ツイッターでは「#坂井やめろ」のハッシュタグまで登場。ファンの怒りの声が増幅していったのである。そこに追い打ちをかけたのが夕刊紙の東スポの記事である。なんと坂井球団社長のガッツポーズは9月18日の巨人戦、9月25日のヤクルト戦でも繰り出され、特に9月25日のヤクルト戦敗戦後のガッツポーズは、選手によって“現行犯”で目撃されたというのだ。
その後、東スポの取材に対して「冤罪」を主張した坂井球団社長だが、ファンの怒りは収まらず、さらにヒートアップしていったのであった。こうした中日球団のお家騒動を、怒りとも呆れとも形容しがたい感情で見つめるのは当の中日ファン。その生の声を聞いた。
⇒【中編】に続く 「落合の野球を見ていた人間とは思えない!」
https://nikkan-spa.jp/78677
取材・文/テポドン
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