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欧州の難民流入ルートが、ドラッグ密輸の温床と化している!?

 シリアでの紛争をきっかけに、欧州を、そして世界を揺るがしている難民問題。紛争や貧困により、中東・アフリカから欧州に避難する難民が数十万人規模に達している。

 ニュースでは追い立てられる難民たちや、バスで大勢移動する難民たちの姿が報道されていたが、実際のところはどうなのか。海外危険地帯から裏社会、国際ビジネスまで幅広く取材している丸山ゴンザレス氏が、ギリシャからドイツへ向かう難民の「バルカンルート」を取材した。

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ハシシをガラスパイプに入れて吸う難民

ハシシをガラスパイプに入れて吸う難民。このあと会話にならないほどキマっていた。

 アテネ市内の公園にいた難民男性を見ていると、どうも目が虚ろで様子がおかしい。

「ドラッグやってる?」

 筆者が声をかけると仲間が続々と集まり、「何を聞いているんだ。やめろ」と掴みかかってきた。それをどうにかいなし、彼らにも質問をぶつけた。

「あなたたちは難民ですか?」

「そうだ。カシミールから来た。ここにはアフガニスタンやイラクから来た奴もいる」

 辺りにいる人々の身なりや顔立ちをみると難民であることは間違いなかったが、大半がドラッグをキメているようだった。

「コレを買いに来たのか?」

 そう言って男がポケットから出したのは、ビニール袋に入ったハシシ(大麻樹脂)だった。

「国を出るときに持ってきたんだ。売って旅の資金にするのさ。あんたも買っていけよ」

 私が「買わない」と言うと男は露骨に態度を変え、それ以上何も答えてくれなくなった。別の男は、ガラスパイプをライターで炙って温めていた。

「ハシシは荷物の中に入れてきた。調べられたりしなかったよ」

 パリの同時多発テロ以降、難民に紛れたテロリストや武器流入が懸念されているが、ドラッグ密輸にも、これほど最適な状況はない。しかし、こうした恰好の“資金源”を持ち込んでいるはずの彼らはなぜ、いつまでもアテネに留まっているのだろうか。

「最初はコレを売ってカネにするつもりだったんだけど、つい吸ってしまって……今は連絡をとっている友達が持ってきてくれるのを待っているんだ」

 難民キャンプでは女性のレイプ被害なども発生している。難民問題は、どこにでもある“社会の清濁”もろとも受け入れることになるだけに、根が深い。

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