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薄給で重労働、疲れた介護職員の証言「入居者をぶん殴りたくなることも…」

 職員による虐待が度々事件になる介護現場。薄給で重労働、サービス残業当たり前のブラック職場としても知られている。

「入居者をぶん殴りたくなることも」疲れた介護職員の証言

「虐待してしまう職員の多くは、元は真面目で仕事熱心なスタッフだった」と畑中さん

「安いカネで働かせているのに『入居者には細心の注意を払え!』ですからね。川崎の連続転落死の犯人に同情の余地はないですが、介護職はとにかくストレスが溜まる仕事。なかには施設の職員を召使いと勘違いしている入居者もいて、ぶん殴ってやりたいと思ったのは一度や二度じゃないですよ」

 そう吐き捨てるように語るのは、特別養護老人ホームで働く畑中和也氏(仮名・43歳)。職場では主任として介護スタッフを束ねる立場だが、月収は手取り21万円と同年代の平均よりも少ない。

「一応、管理職扱いなのに、年収300万円以下ですからね。これで残業手当がちゃんと付いているなら今より30~40万円は多いですけど、ほぼサービス残業ですからね。本来は週休2日だったはずなのに実際は月1~2週しか2日休みになりません。それどころか人手不足で夜勤の後に日勤+残業という労働基準法も真っ青なシフトを組まされ、20時間ぶっ通しで仕事させられた日もあります」

激務でストレスが溜まり虐待してしまう職員も


 そんな職場環境ゆえに職員たちの心身は疲弊しきっており、突然キレてしまう者もいるという。

「夜勤から通しで昼間も仕事していた30代の同僚が担当する認知症の入居者に何度も叩かれたことに激高して、平手打ちを浴びせたこともありました。しかも、『お前なんかさっさと死ね!』と大勢の入居者がいる前で暴言を吐いてしまった。ほかにも激務の影響で心を病んでしまい、日常的に入居者に言葉の暴力を浴びせていた職員、寝たきりや車椅子の入居者に対して小突いていたり、手をつねるなどの暴行を繰り返していたケースも過去にありました。いずれも施設側が家族と示談して、表沙汰にはなっていませんけどね。似たよう話は、ほかの施設で働く同業の友人からも聞きますし、決して珍しいことではないと思いますよ」

「入居者をぶん殴りたくなることも」疲れた介護職人の証言

写真はイメージです

 しかも、こうした虐待以外にも悪事に手を染める職員もいたとか。

「前に働いていた別の施設ですが、入居者の部屋からお金を盗んだ職員もいました。一般の介護スタッフは私よりも収入が少なく、正社員でも手取りで月16~18万円。生活もギリギリですから、思わず盗みたくなる気持ちもわかります」

<取材・文/週刊SPA!編集部>




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