今のソシャゲ業界はズルした者勝ち!? 救済措置の“9万円天井”にギャンブル業界も唖然
こうした行き当たりばったりとも言えるソシャゲ会社の立ち回りについて、木曽氏が「象徴的事例」だと言うのが、ドーナツ社だ。同社は『単車の虎』などのソシャゲを運営するかたわらで、ソシャゲ内のアイテムや通貨を現金取引するRMT(リアルマネートレード)を仲介するサービスを展開していた(※現在は閉鎖)。これが刑法の賭博罪にあたるのは、ギャンブル業界では常識だ。
「パチンコ・パチスロとソシャゲの間には、射幸心(=ギャンブル性)を高めれば高めるほど儲かるビジネスモデルという共通項があるんです。期間限定でレアキャラの出現確率をアップするのはソシャゲ業界では常態化している手法。それが彼らの射幸心の煽り方なんです。一方、パチンコ屋で『今日はイベントをやるので玉が出やすくなります』と射幸心を煽るのは風営法で禁じられています」
前者は平気で確率を操作しているが、同じことをすれば後者には厳しいペナルティが科される。
「どこが違うかというと、ソシャゲはお金の流れがプレイヤーから事業者に向かうだけだという点。だからギャンブルではなく、あくまでもランダム性のある販売形式だということで済むのです」
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