知らなきゃ恥ずかしい「ビジネス横文字」 リソース、ドラスティック…正しく理解してる?
同様に政治や経済ニュースで多く使われる「ドラスティック」も77%が認知。イントネーションが似た“ドラマティック”や“ドメスティック”の勘違いは少数。認知度の上がった理由に「経済誌などで頻繁に使われているから、いつのまにか覚えた」(31歳・保険)、「音楽業界、スポーツ界でもよく使われているので覚えた」(45歳・販売)など、多岐にわたって使われているだけに、意識高い系ビジネスマンでなくとも認知度が高く、知らないとちょっと恥ずかしいレベルになりつつあるようだ。
認知度75%の「バッファ」は、もともとはIT系の専門用語で「データを一時的に記憶する場所・装置」(36歳・SE)が一般的な認識。別業界では「時間的な余裕という意味で、『バッファある?』なんて使います」(36歳・人材派遣)、「『手伝い』の意味」(26歳・金融)など、直訳の“緩衝材”に近いニュアンスで使われている。
認知度「高」部門では一番低かったのは74%の「マター」だったが、「誰に任せるかという意味で使っています」(37歳・アプリ開発)と正当な使い方が大半。「モナーに似たネット用語?」(40歳・製造)など、オヤジギャグっぽい間違いはしないように!
【一口メモ】業種、キャリアより使用頻度が影響
「入社したときはサッパリわからなかったけど、みんな使っているので覚えた」(23歳・広告)というように、日常の業務で使われる伝達などに関した用語が多く並んだ。そのため、業種やキャリア、年齢で認知度は変わらず。「知らないことよりも、これだけ使われてて調べないほうが問題だと思う」(34歳・IT)のように厳しい声も聞かれた。
<認知度が高いビジネス横文字>
・リソース(資源)93%
・ソリューション(解決策)91%
・フィックス(合わせる。確定する)89%
・ベネフィット(利益)88%
・コンセンサス(合意。意思疎通)87%
・エビデンス(議事録。裏付け)86%
・リスクヘッジ(リスクを回避・軽減する方法)85%
・ボトルネック(進行の妨げになる要素)85%
・イニシャルコスト(初期費用。初期投資)83%
・ペンディング(保留)81%
・B2B(企業間取引)79%
・ダイバーシティ(多様性)78%
・ドラスティック(大胆な。大幅な)77%
※現段階でビジネスシーンで使われるカタカナ言葉を150語選出。その150語を15人の予備調査によってもっとも認知度にばらつきが出たものを中心に50語まで絞り、虎ノ門・新橋での街頭調査および直接取材などを通じ20~40代のホワイトカラー100人に聞いた
― あの[ビジネス横文字]の認知度を調べてみた ―
1
2
ハッシュタグ