更新日:2022年07月02日 10:02
デジタル

ひろゆき「誰も傷つかないデマ美談も、拡散すると弊害が出るもので」

ひろゆき でも、そもそも、なんでこの話がいい話になるのかよくわからなかったりします。こういうすぐにわかる嘘じゃなくても、いい話系のデマってのは、「広めるのは悪いことじゃない」とか、「被害者がいるわけでもないっ」てな理由で積極的に止めに行く人がいなかったりします。でも、それが原因でたまに非科学的なデマが流れたりもするのですね。例えば、水に向かって話しかけると結晶の構造が変わるとか。。。  こういうのを信じちゃうと間違った科学の知識が増えたりしちゃう弊害があったりするので、良くないと思うのですね。んで、先生が調べもせずに学校の授業とかで教えちゃうのも、作り話という前提があるならまだしも、何も調べずに美談として教えちゃうと、「誰も傷つかない美談であれば嘘をついてもいい」と後から子どもが思ったりする可能性もあるので良くないと思うのですね。それであれば、デマ自体を授業で紹介して、時系列の確認とかのネットリテラシーを鍛える授業にしたほうが、変なネット詐欺とかに引っかからないようになるので、良い気がするんですよね。。。  ってことで、嘘は嘘だとはっきりさせたほうがいいですし、「嘘でもいいし、誰も困らないんだから」っていうなら、デマを流すときは最後に「実は嘘だけどね」と書けばいいと思うんですけど、デマを流す人はいいことをして褒められたいっていう浅はかな感じとかなんですかねぇ。。。 ※1 今回みたいに 話題となっているデマは、母子のやり取りがあるLINEの画面。母親の画面を撮影した体裁になっており、 子「お母さん今どこにいるの? 家の中どんどん水だらけになってきて流されちゃうよ」 母「助けに行くから待ってて」 というやり取りだが、母親の問いかけには「既読」がついていない ※2 100%嘘 炎上している東日本大震災時の親子のLINEのやり取りだが、LINEのリリースは震災から3か月後にあたる’11年6月。ウザいLINEの既読機能も、震災時に相手がメッセージを読んだか確認できると安心するという要請から実装されたものであると、朝日新聞電子版が報じているが詳細は不明 ※3 結晶の構造が変わる 道徳教育の題材として学校で使われていたこともある『水からの伝言』という江本勝の著作のこと。水に「ありがとう」などの良い言葉をかけると美しい結晶ができ、逆に「悪い言葉」をかけると汚い結晶ができるという内容を写真付きで紹介しているが、科学的な根拠は皆無に等しく批判の声も多数 【西村博之】 元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人で、現4chan管理人。39歳。フランス在住(日本国籍) 撮影/根田拓也 ※「ひろゆきのネット炎上観察記」は週刊SPA!にて好評連載中
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし

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