スポーツ

ビンスが大喜びした“にせエルビス”――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第67回

 ホンキートンク・マンをホンキートンク・マンとしてWWEに導いたのはハルク・ホーガンとブルータス・ビーフケーキのふたりだった。ホーガン、ビーフケーキ、ウェイン・ファリスの3人はディープ・サウスでいっしょに下積み時代を過ごした仲間で、ホーガンにとっては心を許せる数少ない友人のひとりだった。  ビンス・マクマホンは、メンフィス生まれのエルビスのそっくりさんキャラクターの出現に大喜びした。ビンスは「エルビス仕様のジャンプスーツをキャラクター・グッズとして売ろう」「エルビスとそっくりのカツラというのどうだ?」「おもちゃのギターも作ろう」と次つぎに企画案を出した。  ホンキートンク・マンはリッキー・スティムボートを下しインターコンチネンタル王座を奪取し(1987年6月2日=ニューヨーク州バッファロー)、同王座を1年2カ月の長期間にわたってキープした。デビューから11年という長い時間をかけてやっとWWEにたどり着いた遅咲きのスーパースターだった。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
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