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シェアハウスの経営はトラブルだらけ!? 盗難、女性の部屋の壁に穴が…住民からの苦情が絶え間ない

 佐藤氏は「儲けたいのなら、シェアハウス経営はおすすめしない」と苦笑する。また、住人同士の人間関係についてのクレームもまた、経営者の頭を悩ませる。シェアハウスの賃貸をしている不動産会社のスタッフである鈴木氏(仮名・34歳・男性)が語ってくれた。 「別々の物件でまったく同じタイプの苦情が合計3回もありました。それは『公共スペースのドアや棚の扉を開けても、絶対に閉めてくれないが人いる』というものです。本人に『開けたら閉める』という習慣がないため、注意しても改めてくれません。いちど、面倒見のいい同居人の女性が、『ドアや扉を閉めてね』というコメントとともに、ドアの開け閉めチェックリストを作ってあげたりして、その人を手なづけ、多少はよくなったことがありました。ただ、毎回そんな都合のいい人は現れません」
住民トラブルが絶え間ない、シェアハウス経営者の苦悩。盗難事件や女性の部屋の壁に穴が…

※写真はイメージです

 ほかの2人は、退去時まで閉めてくれなかったらしい。それまで、何度も注意しなければならず、通常業務に支障が出るほどだったという。そのほかにも、「一日中飲酒している人がいて、家中が酒臭くて仕方がない」といった経営者としては対処に困るクレームなどもあったが、なかには女性の住人にとって身の危険をもたらしかねない深刻なトラブルもあるという。 「女性から、『毎晩、隣の男性に壁をドンドン叩かれるからなんとかしてほしい』という相談がありました。でも、その男性に聞いても『身に覚えがない』というばかり。でも、男性の退去後、壁から直径4cmの穴が見つかりました。本人は、『引っ越しの際に、物が当たった』と言っていましたが、本当でしょうか……」  このように、住民間のトラブルの苦情は絶え間ないそうだが、強制的に追い出すこともできず、和解させようとしてもうまくいかない。以前は、シェアハウスの入居希望者はみんな受けいれていたが、あまりにもトラブルが多いので人数を絞っているという。  どうやらシェアハウス経営の苦労は、シェアできないようだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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