岩田剛典「大企業の内定を蹴って三代目 J Soul Brothersの道を選んだ理由」
――就職して安定した生活を送るのは自分には似合わない、と?
岩田:いや、実現したら素敵だと思いました。でも、仮に企業に入っても本当に自分のやりたいことがあるのかわからなかったんです。例えば、「自分がアトピーだから、いつかアトピーの治療薬を見つけるために製薬会社に入る」「外国に憧れがあるから商社に行きたい」とか、やりたいことと仕事が繫がっている人って、すごく素敵だと思うんです。でも一方で、人気の会社にたくさんエントリーシートを送って、なんとなく面接を受けて将来を決める。結果、働きだしてもやりたいことが見えてないから会社をすぐに辞めたり、理想と現実のギャップで悩んでいる人も周囲に多かったんですよね。
――世の中の大半の人は、そういう事態に陥りがちですよね。
岩田:もちろんそれも人生設計のひとつだとは思うんです。でも、一度っきりの人生だし、だったら僕が一番好きな「ダンス」に将来をかけてみたいって思ったんです。
――三代目のメンバーになる道を選んで、周囲の反応はどうでしたか?
岩田:親はすごくショックを受けていました(笑)。そりゃ、そうですよね。わざわざ愛知県から僕を上京させて、中学受験までさせているような教育熱心な親でしたから。母親に至っては、僕と一緒に上京までしてくれましたし。私立に行かせてもらって、学費も払ってもらって、たくさん迷惑をかけたのに、それを裏切ってしまったわけです。本当に親には迷惑も心配もかけました。今はようやく、少しは安心させることができるようになったかな。
――今、学歴があって、よかったなと思うことはありますか?
岩田:あまりないですね。これは僕が、学歴と関係のない仕事についたから余計にそう思うのかもしれないんですが、正直、仕事の能力と学歴は関係ないと思っています。逆に、学歴が高い人だと初対面での期待値が上がるので、いざ仕事をしてみてガッカリされるパターンのほうが多いですからね。
※このインタビューは5/31発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【岩田剛典】
’89年生まれ。愛知県出身。慶応大学在学中の’10年に三代目J Soul Brothersのオーディションを受け、メンバー入り。’14年からEXILEパフォーマーとして活動。6月4日より全国ロードショーの映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』ほか、ドラマ『HiGH&LOW』シリーズなどで俳優としても活躍
取材・文/藤村はるな 横山 薫(本誌) 撮影/齋藤清貴
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