更新日:2022年07月10日 11:16
恋愛・結婚

「結婚=一生一人の人を愛する」は幻想――岡田斗司夫×大西加枝の「法律婚はもう時代に合わない!?」

岡田「本来結婚って、それくらいのものでしょ。『子供が増えたから便利で燃費がいいワゴン車を手にいれよう』というように、その時々の状況にあわせて選んでいくのもありだと思うんですよね。よく、熟年離婚が不幸の象徴のように言われますが、子供が手を離れたら『離婚しようか』とか『お互い好きな人を見つけようよ』となっても不思議はない。だから、今後は生涯の結婚回数が0回の人と3回以上の人などというように、極端になっていくんじゃないかな。コミュ力が高い人は、3回、4回と結婚していくようになる」 大西「この時のコミュ力ってどんなことを言うんですか?」 岡田「新しい出会いを作れる能力や、相手と交渉できる能力です。『お互いの勤務時間が大幅に合わないから週末だけ一緒にいようか』とか『子供は作るか作らないか』とか、お互いの意志を調整して、現実化させていけるかどうかです」 大西「なるほど。そういう交渉能力を私は家族力と呼んでいるんですが、結婚生活において必要不可欠ですよね。変わりたくない人には、結婚は間違いなく不向きです。結婚するって、そもそも家族のために自分を変えてもいいよという意思表示ですから」  ただし、その配偶者や家族のために変わり続けるのは一生じゃなくていい。出産、子離れ、退職など、結婚生活における様々なステージで、状態によって自分を変化させていった上で、ある日お互いに「この結婚によって、今以上良い変化は望めない」と思ったら、「結婚の乗り換え」もアリというワケだ。  結婚や家族について語り尽くす2人。次回は『最新の家族の形態は“会社化”』。 nextpage構成/中山美里
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