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「空き家」が増え続ける高級住宅街の不安

 田園調布、芦屋、南山……庶民の羨望と嫉妬の的となってきたセレブタウンであるが、その一部が今、落ちぶれているという。その中でも問題となっているのが「空き家」だ。相続放棄され、処遇に困るケースが多々存在する。空き家となった豪邸で一体何が起きているのか? 実態を追った。

宗教団体、貧困ビジネス……空き家問題の不安な前途

空き家 増え続ける高級住宅街の空き家の処遇について、とある不動産業者はこんな不安を口にする。 「セレブタウンの住民にも借金や固定資産税の未納があることは少なくないのですが、その場合、世帯主が死亡すると土地や建物は競売にかけられる。競売は誰でも自由に参加できるので、怪しげな宗教団体が落札して道場にしてしまう可能性もあります。競売に流れる安くて大きな邸宅は、道場にするのに最適だからです。実際、世間を賑わせた某宗教の残党が経営する不動産屋が関東某所にあり、競売物件ばかりを狙って買い漁っていると噂されています」  また、貧困ビジネスの温床になる可能性もあるという。 「東京都の生活保護の住宅扶助は条件によって2万9000~8万3800円支給されますから、物件を持て余すのならば、貸し出して固定資産税の足しにしようとする世帯主が現れてもおかしくありません。実際、シェアハウスという形ならば格安の家賃で豪邸の部屋を貸し出している場所も多々あります。これがエスカレートすれば、貧困者の長屋街になってしまう可能性も否定できません」  セレブタウンの瓦解は、こんなところからも起こりうるのだ。 ― 没落する[セレブタウン]の今 ―
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