ワイルドなブサ男の無償の愛にハマった女
◆[超ブ男に惚れちゃった女たち]の理由【1】
「男は顔じゃない」は本当だった。
ブサメンのための(愛されメソッド)がここにある!!
自分の親と持って生まれた顔の造作は選べない。「世の中、不公平!」と嘆く、顔に自信のない男たちに朗報! なんと、ブサメンに惚れてしまう女たちがいた。その心理を探るとともに、識者たちにブサメン用の究極の恋愛メソッドを聞いた
【CASE1】
槇田美樹さん(仮名)
●デザイナー 31歳 ●既婚
【お相手】
江川達也をデブ&坊主頭にした感じ
まさに美女と野獣!ワイルドなブサ男がラッコになる瞬間
美大卒業後、バイトをしつつデザイナーとして活動する美樹さん。男に関してもさぞ厳然たる美意識をお持ちかと思いきや、現在の夫を含め歴代の彼はルックスで選んだことがただの一度もないと言う。
「入り口は、いつも会話の内容から。私、話の中身がインテリジェントな人に惚れる傾向があって。それは教養の高さとか勉強ができるとかでもいいし、一つの分野に研究者並みに詳しいオタクでもいい。実際付き合ったのはみんなサブカル系で、クリエイティブな職業の人でした。夫もそうですね」
現在、結婚5年目の夫は漫画家・江川達也を20㎏太らせた風貌の45歳とか。ちなみに美樹さんは栗山千明似のアジアンビューティ。まさに野獣と美女、オヤジと小娘という夫婦である。
「オヤジと小娘というより、ママと娘みたいな関係かもしれません。私、彼に母親像を重ねていると思う。何をしても許してくれるから。例えば、私、酒癖が悪くて結構やらかしちゃうの。ぐでんぐでんになって帰ってきて、彼に向かって大胆にリバースしたこともあるみたい。でも、許してくれる。『そのままでいていいんだよ』って。これ、仕事で自分を否定されたりして自信喪失しているとき、沁みるんですよね。かといって、言うときはピシッと鋭く指摘してくれるんです。まさに無償の愛ですね」
そうしてガッツリ心を掴まれてしまった美樹さん。もはやブサイク夫が何をしようと、すべてのあばたがえくぼに見える日々である。
「夫は、両手をグーにして胸に当てて寝るんですけど、それがラッコみたいにカワイくて。江川達也のラッコって超カワイくない? 服も無頓着過ぎてかえって奇抜なんですけど、それも愛おしい」
ノロケは止まらず、「彼がブサメンでよかった」としみじみ。
「彼がもしカッコよかったら周りが放っておかないから、あんなピュアなキャラはとうに毒されていたはず。早々にモテを諦めて、専門分野に特化したのもよかったのかもしれませんね」
ごちそうさまです。
【惚れた理由】
酒癖が悪くても許してくれる母親のような無償の愛
取材・文/桜田容子 萩原はるな 奈良岡崇子(本誌) イラスト/IKARING
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