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男は40歳を過ぎたら結婚できない!?

将来不安が未婚化に

 近年、日本人の未婚率が上昇の一途をたどっていることは「生涯未婚率の推移」のデータを見ても明らかだ。50歳の時点で一度も結婚をしていない「生涯未婚者」は、直近’10年の調査では、男性20.1%。20年後にこの数字は29.0%――つまり、男性の3人に1人が生涯未婚と予測されている。 ⇒【グラフ】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1140890
生涯未婚率の推移

生涯未婚率の推移

 誰も「50歳までには、嫁の一人や二人……」などと楽観はできない。国勢調査の年齢別未婚率推移によれば’05年の35~39歳男性の未婚率は31.2%。その5年後、’10年の40~44歳男性の未婚率は28.6%である。35~39歳未婚男性のうち、結婚できたのは、男性全体のわずか2.6%。未婚男性だけで比較すれば8.3%。つまり、35歳を超えた独身男のうち結婚できるのは12人に1人というのが現実だ。
5年後に結婚できる確率は?

5年後に結婚できる確率は?

「かつての若者は高い経済成長率のおかげで、結婚後に明るい見通しを描くことが可能だった。しかし、今は結婚後に親以上の生活水準を期待できず、中流から転落する恐れが強い。こうした不安、そして『親が自分に与えてくれた以上のものを子供に提供できない』という自信のなさが、結婚をしない/できないという選択に繋がっているわけです」
山田昌弘氏

山田昌弘氏

 そう語るのは社会学者の山田昌弘氏。冒頭の福山さんの例にもあるとおり、生涯未婚率が増加する理由に、経済的不安があることは間違いない。山田氏の調査によれば、そうした“結婚できない層”は、能動的に“結婚しない層”を大きく上回るという。
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40歳ではノーチャンス?
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家族難民 中流と下流──二極化する日本人の老後

未婚化・単身化が進む日本の未来に警鐘をならした1冊

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