「手取り15万でも遊びたい」肉体関係なしの“パパ活”で稼ぐ20代OLの事情
かつては「出会い喫茶」でも、男女の“出会いの場”を提供するものとしてワリキリ(売買春)だけではなく、喫茶店や居酒屋、カラオケに行って時間を過ごすだけの「出会い」に用いられることがあった。これはワリキリ嬢の間では「茶飯」(お茶や食事につきあってお小遣いをもらうこと)と呼ばれる取引であり、この茶飯のシステムを知り、性的な関係ではなく、あくまで「デートをしてお金をもらう」場所として出会い喫茶を利用している女性も存在していた。
しかし、結局は「茶飯だけ」と思って出会い喫茶に来店するようになった女性の多くは、いずれワリキリ(売買春)も行うようになるといい、川島さんのケースも「茶飯」とたいした違いがないように見える。都内で一人暮らしをする貧困女性にとってもワリキリは負い目を感じてしまうため、「パパ活」という言葉のポップさが彼女たちの背中を押しているのだろうか。
最近、個人ブログやテレビの特集でも見かけるようになったパパ活という言葉。交際クラブの初回デートの相場は3万~5万円だが、パパ活のお小遣いの相場は1.5万~2万円ほど。こうした男性側にとってのお得感もあって、“父と娘”の双方にとってメリットのある「パパ活」がブームの兆しを見せているのかもしれない。
一方で、ネットでは「パパ活」の詐欺被害に遭ったという女性も見られるようになった。Twitterの書き込みでは、パパの食事に2時間付き合えば2万円のお小遣いをもらえる約束で店に行ったが、2回目の食事の途中でパパはトイレに行ったまま帰って来ず、そのまま3万円の食事代を払うことに。警察に被害届を出そうとしたが、個人的なやり取りだからと断られ、泣き寝入りになったと悲しむ女性も。
貧しい暮らしぶりと「パパ活」という言葉の軽さにごまかされてしまう女性は増えそうだが、中身が不透明の個人間のやり取りでトラブルに巻き込まれる女性が増えないことを願うばかりだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
ネットでは「パパ活」での詐欺被害報告も
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