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ヤブ医者に無意味な薬を処方されたかもしれない…1%でも疑問があれば別の病院に行くべき?

 持田さんの主張はこうだ。ロキソニンと胃腸薬も含めた3種類は最初から不必要で、そもそも現在、帯状疱疹後神経痛に対する国際的な標準治療は「リリカ」で、持田さんが処方されたロキソニンやカロナールは無意味というのだ。加えて薬剤師からは別の問題も指摘された。 「リリカはふらつきやめまいの副作用が出やすく、睡眠薬のマイスリーが加わると、さらにその危険が増すとのことでした」  持田さんの年齢でのふらつき、めまいは転倒・骨折の危険がある。医師は眠らせて痛みを感じる時間を減らそうとしたと思われる。薬剤師の提案を受けて持田さんは医師と相談。薬はリリカの1種類のみに減らされ、痛みも2週間程度でまったく感じなくなった。 「自分も『お薬手帳』について病院に正確には話していないという落ち度もありました。たまたま相談できる薬剤師がいたから、副作用を抑えられたのだと思います」  仮に前もって「お薬手帳」を提示しておけば、ここまで悲惨な目には遭わなかったかもしれない。 <持田さんが処方された薬> ●リリカ…神経痛に効果がある鎮痛薬。海外では10年以上前から発売 ●ロキソニン…非ステロイド系抗炎症薬という分類に入る鎮痛薬 ●カロナール…鎮痛に加え、風邪のときの解熱効果などから幼児にもよく使われる ●ネキシウム…胃酸の分泌を抑えて、胃潰瘍や逆流性食道炎などを治療する薬 ●ムコスタ…胃の粘膜を保護して、胃潰瘍や胃炎を治療する薬 ●マイスリー…日本で最も売れている睡眠導入薬。作用時間は短いと言われている <桑満おさむ先生(五本木クリニック院長)の診断> ★治療に1%でも疑問があれば医師に聞くべし 確かに鎮痛剤は「リリカ」か「トラムセット」が今は一般的です。この患者さんも、わからないことはどんどん医師に聞いて、ほんの1%でも疑問があれば早めに「お薬手帳」を持って別の病院に行くべきですね 【桑満おさむ氏】 五本木クリニック院長。’86年、横浜市立大学医学部卒業。同大学病院勤務を経て現職。地域に密着した診療の傍ら、ニセ医学に関するブログを執筆 ― 過熱する[医療不信]が危ない! ―
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