女というポケモンの居場所をすでに知っているナンパ師たち
とはいえ、日刊SPA!取材班の調べでは、この週末にポケモンGOをプレイしている最中に男性からナンパされたという女性の存在が確認できている。
「24時ごろに東新宿の明治通り沿いでドードーを捕まえようとしてたら、『なに捕まえようとしてるんですか?』と男に声をかけられた。もちろん無視して速攻で逃げた」(27歳・IT・新宿在住)
「世田谷公園で友だちと2人でプレイしてたら三代目J Soul Brothers風の男2人組に『それってポケモンGO?俺もやってるよ』ってタメ語で話しかけられた」(25歳・飲食・三軒茶屋在住)
だが、2人ともナンパにはついて行かず、無視してポケモンGOを続けたそうだ。ちなみに、夜の世田谷公園はもともとナンパが多い場所。ポケモンGOの登場後に急激にナンパ場所に変貌したとは言いにくい。
「今週以降、週刊誌やネットニュースはたいして事実も確認せずに『ポケモンGOはナンパに向いている』みたいな記事を出すのではないでしょうか。でも、その記事を鵜呑みにしてナンパして玉砕する男たちが増えるのはよいことです。ライバルが減るので。『女ポケモン』をゲットするのはそう簡単じゃないですから」(山本氏)
そこで、山本氏に改めて即ヤリゲットできる「女ポケモン」がいる場所を教えてもらった。
・低価格均一バー(銀座)
「最近は男祭りとずっと言われていますが、むしろそれでも来る子は逆に狙える。成功率はどんどんあがってます。タクシーで向かう先のホテルは四ツ谷が意外と近くて便利です」
・外苑東通り沿いのスタンディングバー「M」(六本木)
「金曜21時以降はテキーラ祭りが始まります。30代半ば以上の熟女が多いですが、昔はクラブで踊っていたような元祖パリピが多いのでノリは最高。20代の若者だと逆ナンもありますよ。当然おごらされますが」
・仲通り沿いの立ち飲みバー(新宿2丁目)
「こちらも30代半ば以上の熟女ポケモンが増えてます。土曜よりも金曜夜のほうがすでにどこかで飲んできたコが集まるのでおすすめ。1500円分くらい飲ませたあとにモンスターボールを投げて歌舞伎町のラブホに入るのが鉄板。面倒なときは仲通りから一本裏手にあるホテルに入るのもアリ」
・相席系居酒屋(赤坂・銀座)
「20代後半の隠れ既婚ポケモンの遭遇率がやけに高くなってます。空席が確認できる店のアプリを見ていると、平日が激混み。平日に行ってLINEゲット後に平日夜アポが王道です」
このように、すでに多くのナンパ師たちは街歩きを繰り返して自分に最適な「ダンジョン」を見つけ終えているようだ。現段階では、ポケモンGOの登場がナンパ市場にバブルをもたらしているとは考えにくい。
むしろ、それより懸念されるのはポケモンGO痴漢だと山本氏。
「スマホ画面に集中しすぎている間に、女性の臀部や胸部を触って逃走する痴漢が現れてもおかしくありません。特に住宅街で夜中ポケモン探しをしている女性は注意したほうがよいでしょう」
社会現象に踊らされず、ストイックに女性をゲットすべく奔走するナンパ師たち。彼らはスマホを通して見るARの世界とはまた別の世界を見ているようだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>