3年前に「太陽光発電投資」に手を出した男のその後。軍資金1770万円の回収は…
「一番のリスクは、パネルメーカーが潰れること。不具合や故障の多い太陽光発電投資は、メーカーによる20年の修理保証がなければ成り立たない。売電価格が下がり続けるなか、ソーラーバブルが弾けたと言われていますし。あと、地震や台風の襲来に怯えるようになりましたね。特に今年は台風が多いじゃないですか!? 自然災害などによる破損などはたいていカバーされる損害保険に入っていますが、復旧までの発電ロスまでは担保されない。周囲の発電所が一気に損害を受け、交換部品やマンパワーの不足で復旧まで数か月かかれば、損害は甚大ですよ」
Oは心穏やかな生活を取り戻すため、発電システムを丸ごと売却することも選択肢に入れている。
「太陽光発電投資には、転売してキャピタルゲインを得るという方法もあります。新規で設置した場合、10Kw以上の発電所で売電価格は24円/kWhです。3年前にイチ早く設置したおかげで、僕の発電所は売電価格が36円/kWhの17年間保障。今なら2000万円で転売できます。土地代を考えても600万円ほどの利益になりますが、このまま順調にいけば17年後には1500万円超は利益を生み出むわけで……正直、悩みどころです」
目先の利益に走るか、長期的な収益を目指すか――。どちらを選択してもプラス収支とは贅沢な悩みである。<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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